BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

あきれる

2015年03月15日 | 新 刊
 どうもミステリーは雑で荒っぽいから性に合わん。そしてムダに長い(483頁)。途中
で起こるいろんな出来事が、結末においてはなんの関連もなかったことになる。してまた簡
単に人が殺されて死ぬ。まるで朝の出掛にちよこっとしたアクシュデントでも起こった位な
ことのように。ちいさな矛盾や不自然さは意にしない。人物設定の描写がシーンで異なり、
一貫性がない。北海道弁の使い方も少しヘンだ。いまどき〔はんかくさいは〕そうは使わな
い。雪の量も冬の気温もオーバすぎる。タイトルもなんだかしっくりこない。せっかく面白
そうなテーマだったのに残念。新刊で買うほどのことは無かったというべきか(笑)
 「雪 炎」 著者 馳 星周  集英社 定価1800円+税
  ( 2015年1月10日 第1刷発行 )

 そういえば先週映画「アメリカン・スナイパー」をみた。しかしこれは駄作。いわばアメ
リカン西部劇なのだがクリント・イースト・ウットもそういう時を迎えたというべきか。
急いで書いたと思われる脚本も練られてなく、カットのつながりも雑で、全体は凡庸。
 主役の後半も後半、むしろそれらを描いてほしいのに、映画はENDになる。
 ラストクレジットロールが全くの無音で延々と4,5分続く。なにか重要な音や字幕が
あるのかと緊張してみていたが、それも肩すかし。う~んすかし映画だ。
 須貝ディノス劇場も上映中のチラシがない。これもどうしたことか、あきれる。