BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

床屋さん

2014年11月07日 | 時と事
 年に2回か3回は床屋さんに行く。単純に長くなった髪を短くするだけだ。この前行った
のは3月下旬で、半年以上前だった。この地に居着いて30年だから、それ以来の探し宛て
た床屋さんだ。老夫婦が二人でご近所を相手に営業を続けている。造りは40年前と変わら
ないらしい。クーラーの排水パイプがガムテープで止めてある。
 二人の間合いが程よく、料金も2500円丁度で、値上げも値下げも記憶にない。オヤジ
さんは髪切りに異常な執着をみせる。いつまでも修正のハサミを置かない。その分顔剃りが
ややおざなりだ。(アタシがヒゲが薄いせいもある)ざーっと一度あたればそれで終わりで
微妙に剃り残しがあったりする。オカミさんは耳掃除が丁寧、上手くて心地よい。どちらが
先に往っても店を続けることに話し合ったと、言っていたのは前回だ。
 今回オヤジさんは「土木測量の仕事かい?いま忙しいしょ」などと初めて聞いてきた。
何十年も通っているのに、アタシは名も仕事もあかしていなかった。いままで特に聞かれた
ことはなかったし、それによる不便はお互い無かったし。
 ただこの先、これが最期の床屋ということが分れば、アタシは菓子折りでも持って、長年
のお礼をオヤジさん達に伝えたい。その時、名を名乗るが、さて仕事はなんとしょう(笑)

 ※床屋さんと写真は関係ありません。