BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

誰 も・・・

2014年03月31日 | 古本

 巧いな桜木さん、短編が本当にいい。

文庫化にあたって「恋肌」を改題したものだとは分かっていたが、未発表の「風の女」が加

えてある。この短編を読んだだけでも、買ったかいがあった。

 登場する土地はいつもながらの道内、留萌の描写がアタシの知っている状景とおんなじ

だもの。ほかの作品もほぼ土地の様子が思いあたる。

なにかと忙しかった3月の末、いい本を読めた。

北海道は得がたい作家を持った。

 「誰もいない夜に咲く」 著者 桜木 紫乃  角川文庫 定価514円+税

  ( 平成25年1月25日 初版発行 ) 

 

※なんだかパソコンの様子がおかしい。もう少しでこのXPともお別れだ。