巧いな桜木さん、短編が本当にいい。
文庫化にあたって「恋肌」を改題したものだとは分かっていたが、未発表の「風の女」が加
えてある。この短編を読んだだけでも、買ったかいがあった。
登場する土地はいつもながらの道内、留萌の描写がアタシの知っている状景とおんなじ
だもの。ほかの作品もほぼ土地の様子が思いあたる。
なにかと忙しかった3月の末、いい本を読めた。
北海道は得がたい作家を持った。
「誰もいない夜に咲く」 著者 桜木 紫乃 角川文庫 定価514円+税
( 平成25年1月25日 初版発行 )
※なんだかパソコンの様子がおかしい。もう少しでこのXPともお別れだ。