BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

油 断

2013年12月21日 | 新 刊
 前々から覗いて見たかった街中の古本屋さんへ行った。入ると先客が1人カウン
ターに座っている。ビールと古本がうたいの古本屋さんだ。店内を一回りしてから
アタシはテーブルに座りビールを注文した。前金制というので、先に支払いを済ま
せた。
 入り口すぐに平積み台があり、そこに山田 航さんの歌集が。1冊を手に取って買
いますというと、最新の短歌小冊子もと薦められた。合計で2,940円と言われ
ビックリ、よく値段を確かめずに、魔が差したのだ。店主が思っていたより美人で
白い歯が印象的だったせいもある。油断したのだ(笑)
 ときにはこんなこともアリかと観念、薄暗い店内で歌集を開いてビールを飲んで
いると、山田さんの新作回文をサービスすると店主が渡してくれた。山田さんは
回文作家でもあったのだ。
 しかしあの回文というやつ、一体どんな発想を組み立てて完成するのか。アタシ
など誰もがみんな知っている「タケヤブヤケタ」しか思いつかない。

 「さよならバグ・チルドレン」 著者 山田 航  ふらんす堂 
  ( 定価2600円+税 2012年8月17日 初版発行 )
  ※第27回北海道新聞社短歌賞受賞
 「間奏歌集 辺境 故郷号」 著者・発行人 山田 航 定価600円+税 
  ( 2013年9月30日 発行 )
 オマケの回文 その2 「戻んなよ何度も」とは素晴らしい。