刑法百選,明日の臨時収録

2013-09-16 18:32:45 | 司法試験関連

「論文突破基礎力完成講義 刑法編」が開講しました。2013年も6科目目です。早いですね。さて,民事訴訟法に続いて,刑法でも百選コメントを積極的に入れることにしました(特に総論)。受験生の試験対策上の負担減を目的としています。なので,お手元に百選があれば受講の際に便利かと思います。仮に無くてもコメントをメモれば問題ないです。

あと明日は,刑法2回目の臨時収録になります。今週金曜日の差替え分です。ご都合の付く方は公開収録ですので是非来てくださいね。今週は,水曜日に実践力完成講義(講義編)の民訴法開講もあるので,週頭からスケジュールがタイトになり申し訳ないです。

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耳の痛い話をする理由

2013-09-16 11:54:22 | 司法試験関連

私が普段使用している「対出願者最終合格率」が,そのローの本来の合格力です。法務省の発表している「対受験者最終合格率」は試験の厳しさの実態を表していません。「対出願者最終合格率」の全体平均は19%です。「対受験者最終合格率」は26.8%ですから乖離が大きいことは明々白々です。昨年12月に出願者した者のうち,「本願を叶えた人」は,5人に1人しかいないというのが「実態」です。まずこの点を強く認識することが肝要です。「5人に1人」となると,それなりの戦術を採らないと流石に混戦状態の中から抜け出すのは難しい。

またこの「平均」というのが本当に食わせ物で,ロースクール全74校のうち,「平均越え」したローは「15校」しかありません。50%を越えたロースクールは50.1%の慶應のみ,40%越えは一橋,京大,東大の3校のみ(順に46.5%,45.7%,45%),30%越えは中大,首都大,早大の3校のみです(順に33.5%,32.2%,32.1%)。10%未満のローは35校にも上ります。「3人に1人」受かるローは7校しかありません。正直このプレッシャーは恐ろしく凄いだろうな,と思います。多くのロー生にとって「平均」は,自分にとって意味のある数字ではないということになります。

数字の話ばかりしてあれですが,これだけ客観的に厳しい状況があるにもかかわらず,残念ながら「危機感に乏しい」と言わざるを得ない人が多いのも事実です。カウンセリングの相談内容の中には「うちのローの雰囲気が温すぎて不安で仕方がない」というのがあるくらいです。ローの教授自身が「うちのロー生は本当に勉強しない。これが上位ローとの違いだ」と言う発言をした,という話もよく聞きます。なのでシーズン9が始まるこの時期に改めて,現状認識をしていただきたく数字で検証している次第です。いくら私が「本当に厳しいよ!」といったところで,客観的な裏づけがなければ聞いてもらえないでしょう。しかも,まだこの時季なら「耳の痛い話」をしても大丈夫だと思いますし,むしろ「現実から目をそらす行為」の危険生は半端ないです。

大事なことは,①事実を正確に認識し,②自分に必要な対応策を練り,③「やり切る」ことです。やってやりましょうよ!

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2013年版出題フレーム講義の件

2013-09-16 10:55:13 | 司法試験関連

そういえば,先日「今年はフレーム講義は年内にお願いします」と受験生の方に文字通り念押しされました(笑)。確かに2012年版については,3月末リリースという,もはや事故レベルのリリース時季となり,本当にすいませんでした,としか言いようがありません。2013年版は2011年版同様,年内リリースを目指したいと思います。

10月からは,論文突破基礎力完成講義,実践力完成講義(講義編),実践力完成講義(演習編)3本が同時に走る期間も増え,その合間にジューク・トイの新作を随時リリースと,私のスケジュールも笑えるものになってきます。受験生の皆さんに「大変やで,頑張らないと駄目だ!」なんて偉そうに発破をかけすぎているので,「オマエモナー」と冷たく自分に言い聞かせています。一緒に初夏まで頑張りましょう!!!!

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論文突破力のみが欠ける層

2013-09-16 09:28:56 | 司法試験関連

不合格者の属性は大きく分けて2つあると思います。第1は,単純に基礎力不足の人。第2は,基礎力はあるけど論文突破力不足の人。

自分がどちらなのかは,「短答基準点」をクリアーしたかどうかが一番分かりやすいのですが,そもそも「短答基準点」なるものの点数が低いので,今年で言えば,240点~250点前後が一つの目安と言えます。250点以上とりながら論文で敗退した人は,純粋に論文突破力が不足しているだけなので,やり方さえ変えれば来季逆転合格の可能性が極めて高い層です。それこそ実践力完成講義(演習編)を是非とも受けていただきたい層です。L2に問題が無さそうなら,「演習編」の受講のみで大きく成績を上げることが可能だと思います(L2にも不安のある方は,実践力完成講義(講義編)を並行受講すれば問題ありません。7科目で66時間なので負担はそう大きくないのです)。

なんで急にこんなことを言い出したかと言うと,今年の結果を色々な視点で眺めていたところ,「短答突破力はあるものの論文突破力がない」,という傾向がかなり顕著に出ているローが目立ったからです。因みに,「対短答通過者最終合確率」は,予備組が71.9%で1位,慶應が68.1%で2位,以下東大67%,一橋62%,京大59.7%,首都大52.7%,愛知大50%,千葉大50%,早大49.6%,中大48%で以上がトップ10になります。40%を越えるロースクールは,全74校中僅かに15校です。つまり,短答は受かったものの論文で多くが撃退されている,という現状が浮かび上がってきます。

因みに「対短答通過者最終合確率」の全体平均は39%で,平均以上は上記15校なのですが,阪大,神戸大,名古屋大,北大が11位から40%台で並びます。「旧帝大組」の不振振りについては,本試験当日にコメントしましたが,主な原因が,「論文突破力不足」にあることが明白でしょう。早大は,受験予定者数が多いので,絶対値こそ184名と躍進しましたが,慶大・東大なみの合格率ならば,本来は280名前後が最終合格しないといけないローです。在校生の方はくれぐれも油断なきよう,です。昨年早大が最後には伸び悩んだ理由が,「論文突破力不足」でした。逆を言えば,方法論次第で更なる大躍進が期待できるローということです。なので是非「演習編」を受講して欲しいな,と思った次第です。

なお,これは別に早大に限った話ではなく,大なり小なり「短答は通ったけれど」,という「頭つっかえとる」状態の人が「不合格者」として大量に滞留しているという現状があります(2000番~3000番の層と言い換えても良いです)。この層は本当に勿体ないです。間違っても基本書読み込むとか闇雲に問題集を解き捲くる,という戦術を採らないで欲しいと思います。本当に勿体無いです。

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