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70年代フュージョンの仕掛人、ランディのジャジーな一枚

2010-02-25 03:43:50 | jazz & vocal

Feelin' Like Blues/Don Randi
(World PacificWP-1297)


 70年代のフュージョンを聞いたきたファンにとっては、リー・リトナーという名前は忘れる事が出来ないプレイヤーの一人じゃないでしょうか。マイ・ディア・ライフなど一時代を築いたナベサダとの共演でも知られるギタリストですよね。このリトナー&ジェントルソウツを世に送りだしたのが本日の主役Don Randiが経営するライブスポット「ベイクドポテト」であった事はあまり知られていないのかも知れません。このランディは元々ピアニストであり初期にはジャジーなピアノトリオアルバムを録音しています。その3枚はピアノトリオファンが見逃さないジャジーなアルバムで2枚はVERVE, もう一枚が本日アップのパシフィック盤です。

 そのピアノスタイルは、国内盤解説で瀧口氏が「白いスリーサウンズ」と評された通りで左手のブロックコードの多用と右手のシングルトーンに特徴がありジーン・ハリスさながらです。タイトル曲のA-1"Feelin' Like Blues"に聞かれるファンキーなプレイはまさにこのスタイルがランディの真骨調である事を示した好トラックです。続く、端正でリリカルな"Summertime"も良いですね。他のメンバーは無名ですがHershey Hamel(b), Gene Stone(ds)のトリオです。録音は60年です。

 ジャズ批評の「ピアノトリオ1600」にも取り上げられた一枚で、このアルバムが発売されたときには、既にVERVEの2枚を所有しており、いさんでレコードショップに行った事を思い出しますね。もちろん国内再発盤ですね。