67camper's Blog

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マリアンのユニークな一枚

2008-09-19 00:03:55 | jazz & vocal
After Dark/Marian McPartland
(Capitol T699)


 女流ピアニストと言うと、真っ先に秋吉敏子があがりますが、マリアン・マクパートランドやユタ・ヒップ、自分が贔屓のバーバラ・キャロルなんてのがよく知られたところだと思います。バーバラを除く3人が、日本、英国、ドイツとアメリカ人でないのも面白いですね。本日は、評論家としても有名でジャズ界では名士として知られるマリアンのユニークな一枚をアップします。

 どこがユニークかって?そのフォーマットです。Marian McPartland(p), Bill Crow(b), Joe Morello(ds)のトリオはともかく、このトリオにストリングス風味を与えるLucien Schmit(cello)とジャケット写からもわかるようにBetty Glamann, Margarett Rossがハープで参加しています。55年、NYCでの録音です。A面の2曲目の大好きな"Chelsea's Bridge"にまず耳が行ってしまいますね。ピアニスティックなマリアンもいですが、グラマンのハープが効果的ですね。celloはジャズで見られるようなピチカートではなく弓弾き中心で柔かい独特の音場を作ってくれています。A-3の"I Could Write A Book"やA-4の"For All We Know", B面トップの"Easy Come, Easy Go", B-2"Falling In Love With Love", B-3の"If I Love Again", B-4の"Royal Garden Blues"等の選曲も渋いです。

 そしてなんと言ってもこのカバーです。どこかで見たことがあるでしょう!??モノトーンでこの構図の美しさはBurt Goldblattです。GOOD COVERでしょ!これだけでライブラリにくわえたいと思う筈です。所有盤は昨日と同じ、Capitolのターコイスモノラルオリジナルです。3桁キャピトルもこういった良いカバーが目白押しですね。