67camper's Blog

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ローチってやっぱり凄いな!

2008-09-16 05:45:00 | jazz & vocal
Drums Unlimited/Max Roach
(Atlantic SD1467)


 モダンジャズドラムの開祖というべきマックス・ローチは40年代のバードやパウエルと行った急速調のアドリブに唯一対応できたドラマーとして知られていますね。個人的には彼に最初にであったのは、サキソフォン・コロッサスの正確無比なシンバルでした。最高のスウィング感で、いっぺんに好きになりました。ゆったりとした曲調での彼のシンバルは鳩のサド・ジョーンズでも楽しめますよね。もちろん、有名なブラウニーとの双頭コンボのアルバムもいいのでしょうが、個人的にはサキコロと鳩が好きですね。

 さて、ドラマーのリーダー盤と言うと、定番のドラムソロ曲って言うのが苦手です。このアルバムも、ドラムソロ曲が3曲も入っていますが、いつも鬼門のドラムソロ曲の退屈さがさほどありません。A-1, -3, B-2の3曲がドラムソロですが、ここでは正確無比なシンバルワークとともに機関銃のような彼のスネアが炸裂します。構成的にこの間に互い違いにコンボ演奏が入っているところも飽きさせない要因となっているともいます。コンボメンバーはFreddie Hubbard(tp), James Spaulding(as), Ronnie Mathews(p), Jymie Merritt(b)で、B-1の"St.Louis Blues"のみにRoland Alexander(ss)が入るコンボです。このアルバムは確かにローチのリーダー盤ですが、当時絶好調のフレディのかくれた名演が聴ける盤だと個人的には思っています。アレキサンダー、スポールディング、マシューズの好演も光りますね。

 所有盤はオレンジ/グリーンの再発輸入盤ですが、スタイラスを交換したばかりだったせいかも知れませんが、フレディの切れのいいソロに唸ってしまいます。