Drums Around The World/Philly Joe Jones
(Jazzland 92)
(Jazzland 92)
ピアノトリオのバックに回ったときにはそのダイナミックさ故、『うるさい』などと酷評される傾向すらあるのがフィリー・ジョーですよね。ホーンが入れば怖いものなし!ましてやビッグバンドなら、全然問題なしというところで今日はフィリー・ジョーのビッグバンドサウンドです。
まずはメンバーから。Lee Morgan, Blue Mitchell(tp), Curtis Fuller(tb), Herbie Mann(fl, piccolo), Cannoball Adderley(as), Benny Golson(ts), Sahib Shihab(bs), Wynton Kelly(p), Sam Jones or Jimmy Garrison(b), Philly Joe Jones(ds), このメンバー見れば内容がどうであれ、ハードバップファンの琴線を刺激しまくりのことと思います。ドラムリーダー故、スルーされてる方も多いのでは・・・???A-1は得意のAfro-Cubanリズムのジョーンズのオリジナルです。ホーン陣の先頭を切るモーガン、相変わらず元気です。キャノンボール、フラーのソロもいいですね。続く4バース、ジョーンズのソロとも冒頭を飾るにふさわしい出来ですね。次の「Stablemates」。ご存知ゴルソンの魅惑のメロディですね。ここでソロをとるミッチェルはモーガンに比べれば端正ですよね。ケリーのこの時期の好調さは言うことなしですね。お約束のドラムソロ曲があったりするのですが無視しましょう!そしてB面冒頭の"Cherokee"ではマンのピッコロが活躍します。各人のソロも充分に楽しめるし、分厚いアンサンブルとジョーンズの対比も楽しめると思います。
所有盤はバーガンディラベルのオルフェウム盤のモノラル録音です。フィリー・ジョーよりサイドメンで楽しむ一枚ですね。