『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

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出雲見聞録1

2010年04月01日 19時17分14秒 | 歴史の断層
       出雲大社の御仮殿

昨夜、出雲から帰りました。3月末の2泊3日の旅でした。古代出雲歴史博物館を見学後、出雲大社へお参り。今、平成25年の大遷宮へ向け、ご本殿は屋根の修復工事中で、これは60年に一度の大改修だそうです。そのため御仮殿で参拝します。取材なので社務所の方に案内してもらい、そういった説明を聞きながら、境内を歩きました。そこで、私はかねてから気になっていたことを質問しました。

「ご本殿に祭られているのは大国主命(おおくにぬしのみこと)ということですが、ものの本によると、大国主命は本殿の正面ではなく右手に鎮座され、本殿の裏手奥には、素鵞社というお社で素戔鳴尊(すさのおのみこと)が祭られているので、一般参拝者は知らずと正面のスサノオさんを拝んでいることになると・・・」

そう質問すると、「確かにそうです、そういうことになるとも言えますね」とおっしゃいました。出雲大社の主祭神である大国主命が正面に祭られていない。これは実にふしぎなことです。出雲ではスサノオさんが親神ですから、大国主命は正面から右手にずれておられるということでしょうか。しかも、参拝者が立つ南側を向かず、西(海側)を向いて祭られているようです。ではなぜ、そのように祭られているのか・・・その理由は・・・

つづく