サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

夏草や・・・

2016年08月15日 19時38分09秒 | 私の日記
4月に亡くなった西尾の兄ちゃん(享年68)の初盆です。

岐阜から愛知県の西尾まで車で2時間ちょっと。でも今日は比較的すいていたので早く着きました。初盆の行われるお寺と実家は目と鼻の先なので、まず実家にたち寄りました。

売り物件として、不動産会社の看板が出ています。家の中にも入ってみました。電気、ガス、水道は止めてあります。遺品の整理もされ、家の中はもぬけの殻です。裏庭には、夏草がぎっしりと生え茂っていました。
「夏草や、つわものどもが夢のあと」
ではないですが、最大一家8人が暮らしていた、それはそれは賑やかな家が、今はがらんとして、静まり返っています。8人いたつわものも、今は4人が残るだけです。そして何よりもう実家に帰っても、誰もいません。そして売りに出されています。買い手が見つかれば、もう実家そのものもなくなってしまいます。
悲しいですが、寂しいですが、致し方ありません。残ったものも、岐阜や姫路や、遠いところに居る私達には何もできません。近くにいる二人(三人)にも、これ以上の無理は言えません。

兄ちゃんが無くなってからの3ヶ月、姉ちゃん、豊兄ちゃん、そしてお姉さん、本当にありがとうございました。
突然の兄ちゃんの他界でしたが、もしこれが介護の必要な状況だったらと思うと・・・。お兄ちゃんには悪いのですが、誰の世話にもならずに逝ってくれました。兄弟たちは内心、「誰が兄ちゃんの面倒をみるんだろう」と、口にこそ出していませんでしたが、不安に思っていたはずです。

兄ちゃん、安らかに。改めて、お疲れ様でした。

11時から、お寺で初盆の法要が始まります。お寺の本堂に集まって、同じく初盆を迎えられる皆さんと一緒の法要です。手を合わせてお参りをしようと思った、その時
しまった、数珠忘れた
改めて、サキさんに頼りっぱなしだった自分を反省です。


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2 コメント

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私も考えます・・・ (おばば)
2016-08-15 22:14:38
暑い中、お疲れ様でした。

私の姉は今、サ高住にいます。
実家で独居で過ごしていましたが、ごみ屋敷同然になってサ高住に入れました。
まだ実家に執着があるうちは私がどうかするわけにはいきません。
私が取ると思っているからです。
今は土地や家があると処分の方が大変です。86歳の姉にわかる様に話すのは無理です。
これからこのわがまま勝手な人の介護も始まると思うとぞっとします。

私たちの終活も考えないといけないと思っています。
お兄さんは皆さんのことを考えてのことだったのでしょうか?
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これからですね (サキさんの夫)
2016-08-16 14:26:20
おばばさん、これからが大変ですね。介護と実家の管理と。誰もいなくなった実家の管理は大変ですね。下手に手も出せませんし。

終活も考えないといけないですね。次の世代に伝えていくことが第一歩ですね。子供たちにしっかり引き継いでいけるように、頑張ります。
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