パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

鷹峰三山

2015年12月06日 | 日記
光悦寺庭園から鷹峰三山が展望できます。

光悦寺庭園からの展望案内板と地図(地図クリック拡大)地図の方向は案内板と逆

       三山とは
        ① 鷹ヶ峰 標高 262m (山名・兀山;ゴツヤマ) 
        ② 鷲ヶ峰 標高 314m             
        ③ 天ヶ峰 標高 466m (山名;桃山)
       参考            
        大文字山 標高 231m (通称;左大文字山) 
        船岡山   標高 111.7m
        吉田山   標高 125m             
        双ヶ岡   標高 116m、 102m、 78m (三つの丘)
なお、花札の8月の絵柄「芒・ススキ」の山は、は鷹ヶ峰と言われていますが、
山の絵柄を見るとハゲヤマ、坊主山…、山名の兀山ゴツヤマは、はげやまを意味するらしいので
そのようにも思えます…花札の絵柄に何故京都の山が…歴史を紐解かないと分からない…

花札の老舗が京都の任天堂であり、京都の山等が材料になったのかもしれません…


同じく京都の大石天狗堂の花札では明らかに大文字山…。

やはり地元の京都。



パノラマにしたのですが二山①、②しか撮れませでした… 
鷹ヶ峰の後方の小さく見えているのは、(左)大文字山かも…?
                       最高峰は少し離れた天ヶ峰となります。

素敵な眺望も理屈を並べると台無しになりますが…

【先ず用語の整理から…】
資料によって「峰」、「峯」がばらばらに表記されています。地名の「鷹峰」ですが、郵便番号の住所では、「鷹峯」となっています。
鷹峯小学校、京都鷹峯郵便局、鷹ヶ峯保育園 … 
源光庵は鷹峰山寶樹林光悦寺縁起には、『京の北、鷹峰三山(鷹ヶ峰、鷲ヶ峰、天ヶ峰)を見渡す景勝の地-光悦寺』とあります。
ただし、御朱印には『鷹峯 光悦寺』。
現在、公共施設名にみられるように、公的な表記には「鷹峯」のみ用いることになっていますが、
かつては「鷹峰」「鷹峯」、「鷹ケ峰」「鷹ケ峯」などが混在しおり、その名残で、表記がばらついているようです。
しかし、三山の固別の名前については、それぞれ「鷹ヶ峰」、「鷲ヶ峰」、「天ヶ峰」と峰で表記しています。

【「峰」と「峯」について】
「峰」が当用漢字、常用漢字で「峯」は異体字で、原則,音も意味も一緒なのに形が違う物を指します。
「峰」と「峯」は、異字体の動用字に分類されます。
「動用字」とは漢字の構成要素「山」と「夆」の位置を部分的に交換したもので、異体字と認定されます。
「峯」は昔から使われていましたが、1949年の「当用漢字字体表」では「峰」が採用されました。
「峯」は由緒正しい字体ですが、現在は表外漢字であり、公式な文書の表記には使いません。
ですが,両方とも同じ字と考え、地名や人名等では別物扱いするのが一般的で、人名では多くが両方とも同じくらいの割合らしいです。

白川静「常用字解」によれば、「夆」は、「夂と丰」を組み合わせた形で、「夂」は下向きの足あとの形でくだるの意味がある。
「丰」は上に伸びた木の枝の形で、その枝は神が憑りつく木を「夆」と言う。
そのような木のある山を「峰」と言い、「みね、山のいただき、やま」の意味に用いる。
このことから、峰には信仰、宗教的なな意味を持つていたようで、古典的な字形では「峯」が意味を表現しているようです。

【国土地理院の山の定義】
「山」とは地表面が高く大きく盛り上がったものと考え、眺めた感じで一つの山の範囲を定める。
山には一つの頂上に斜面が集まる単純なものもあれば複数の峰、複数の頂上を持ち全体の総称としての山名(例:穂高岳)と
部分的な峰や山頂部に別の山名(例:前穂高岳、涸沢岳など)を持ったものもある。
地名の設定については.市町村に決定権があるそうで.市町村が「山」と認定すれば「山」であり.丘と認定すれば「丘」となります。
どの地名を(国土地理院の)地図に載せるかは、国土地理院から市町村に問い合わせがあり.
市町村の返事をそのまま載せているので.標高の低い「山」があってもおかしくはないようです。

要するに、山についての確たる定義はなく、歴史的な経緯、行政的な対応などにより決めているようです。
また、山の標高についても、国土地理院の地形図と都市計画基本図では異なっていることもあることが分かりました。

                                                     (一部他のブログ等から転用)

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伊勢神宮の参拝と注連縄 | トップ | 2016年のお正月と庭先 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事