パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

通草・木通 (あけび)

2017年10月20日 | 日記
昨年、庭のアケビに実が1つ付きましたが、
葉に隠れていたため、気が付いた時は既に中が抜け落ちていました。
今年は、当初からマークしていたら大きく成長し裂けてきました。


H28.10.10 中が抜け落ちた初成りのアケビ 


H29.10.17 合計12個の実ができました




玄関先に飾ってみました


大きく裂けた中には、ゼリー状にくるまれた種がぎっしり
切り採ってからも、時間とともに裂け目が広がりました


ここでアケビの蘊蓄を
アケビを漢字で書くと、タイトルのように「通草」と言う字を当てます。
その理由は、アケビのツルにあります。アケビのツルを切り取り、
片方の端から息を吹き込むと、もう片方に空気が通り抜けることから、
「通草」の漢字が当てられたとか。

漢字の語源としては、漢語から「木通」「通草」と当てて書くとされています。
また難読語辞典によれば「山女」とも書くそうです…。
何れも「アケビ」で「難読」。

何故アケビと言うのか…
① 熟すと、実がパカっと縦に裂けたように開くことから「開け実(あけみ)」と呼ばれるようになり、それが訛って「あけび」になったという説。
② 赤い実をつけることから、「赤実」「朱実」(=あかみ)が訛って「あけび」になった説。
③ 実が熟して、割れた様子が、人間のあくびをしている姿ににているため
「あくび」→「あけび」と呼ばれるようになったという説。

どれも一度見たら忘れられない印象的な外見から付けられた名前のようですね。

食物としてのアケビ
実の中にあるゼリー状の半透明の果肉を食べます。
ほんのり甘さがあります。黒くて固い種は食べることができません。
子供のころ、アケビを種ごと果肉を口に含み、後で種だけを吹き出して食べた記憶がある人も多いのではないでしょうか。
全国生産量1位の山形県では、昔から中の果肉部分だけでなく皮の部分も料理して食べる習慣があるそうです。
肉詰め、炒め物、天ぷら、素揚げ・・・など料理方法は様々です。
ほんのり甘い実とは違い、皮の部分はまろやかなほろ苦さがあり、大人の味といった感じです。

また、アケビの芽ですが、春の山菜としても親しまれています。
一般に「木の芽」というと「サンショウの新芽」のことを指すのですが、
東北や信越地方では「木の芽」というと「アケビの若芽」のことを指すそうです。
テレビ番組で山形県の代表珍味として紹介されました。「あけびの芽のおひたし」は絶品だそうです。
(丸果石川青果さんのHPを参考にしました)

果肉の部分は天婦羅にしてもらって食べました。ほんのりとした苦味…まさに「山菜」の味。
ゼリー状の種の部分、甘味を感じますが殆ど種です。「甜瓜」「メロン」と同じように吹き出しました。
今どきの子供は食べないでしょうね…孫に食べさせてみようかな…。
子供の頃、山に行って口の周りをべとべとにして食べたのを思い出しました。

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