パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

夏越大祓

2015年07月02日 | 日記
丹波一之宮出雲大神宮の「夏越の大祓」に行ってきました。
丹波に出雲大神宮?それは続編で書きたいと思っています。
今、関祐二著「信濃が語る古代氏族と天皇-善光寺と諏訪大社の謎-」を読んでいるのですが、文中、「タニハ(丹波)」と出雲とのかかわりについての記述があります。
そんなわけで、「出雲大神宮(イズモオオカミノミヤ)」に興味を持っていたので…参拝に。
社殿は、御神体山を背に、鄙びた田園風景の中に佇んでいました。
「丹波風土記」、「日本略記」に記述されており、創建1300年以上を経過しているそうです。
 

 
出雲大社宮司千家尊佑氏の揮毫の石碑
     
 
拝殿前の「獅子狛」

 
「拝 殿」                「本 殿」

 
本殿の彩色「獅子狛」


私達は、生身なるが故に知らず識らずのうちに罪や穢れに触れています。
そこで、半年に一度、積もった罪や穢れを「人形(ひとがた)」に託し、本来の健全なる心身に立ち返る神事が、
「夏越の大祓」と言われて、多くの神社で年半ばとなる、6月30日に神事が行なわれます。
夏越大祓式では「茅の輪」が境内に立てられ、それを八の字に三回くぐると罪穢れが祓えると言われています。
出雲大神宮では、お祓いをしてもらうため、「人形」に名前と、年齢を書いて社務所に申し込みます。
神社からは、「大祓詞」と奉書に包まれた「形代(かたしろ)」「切麻(きりぬさ)」を受け、神事に臨みます。

  
「茅の輪くぐりと朗詠する和歌」「大祓詞」(クリック拡大) 


     「形代(かたしろ)」・「切麻(きりぬさ)」
「祓へ給ひ清め給へ」と唱えながら形代にて頭の上から足の先まで体をよくなでる。
切麻を自らの体に振り掛け、罪穢れを祓い浄化する。


和歌を朗詠しながら「茅の輪」を,左足から左、右、左と八の字に三回くぐると、罪穢れを祓えると言われている。


大祓の神事には、
神職により、榊で作られた「大麻(おおぬさ)」によるお祓い、
神職が、麻、木綿(ゆう)を八つに切り裂くことで罪や穢れを解除する(祓物)。
麻と木綿は、そもそも神々への手向け物であった。その貴重な物を贖物(あがもの)として神に差し出し、
罪穢を祓うための祓具として切り裂く。 
木綿(ゆう);楮)からとった「ゆう」(旧仮名遣いで 「ゆふ」)が「木綿」と書かれた。
これを織って作った布は太布(たふ)、栲(たえ/たく)、栲布(たくぬの)などと呼ばれる。
神道においては木綿(ゆう)を神事に用いる。幣帛として神に捧げるほか、紙垂にして榊に付けた木綿垂(ゆうしで)、冠に懸けた木綿鬘(ゆうかずら)、袖をかかげる襷に使用した木綿襷(ゆうだすき)と使われることがある。
(大祓詞・…天つ菅麻(すがそ)を本刈断末切(もとかりたちすえかりき)りて八針(やはり)に取辞(とりさ)きて天つ祝詞…)
神職によって、人形、形代、切り裂かれた布などを唐櫃に納め、茅の輪をくぐった後、保津川の清流にて一切を祓い清められます。

閉式の後、「水無月」をいただいて帰路につきました。
天候が心配でしたが、何とか恵まれ…帰路の途中、鎮めの雨に車も清められました…。
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