パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

珍しい石灯籠

2018年10月19日 | 日記
奈良で石燈籠と言えば「春日大社」と言われるほど寄進された灯籠が有名です。
珍しい像の彫られた石灯籠もありますが、奈良市紀寺の「崇道天皇社」でも
珍しい灯籠がありました。




正面鳥居            狛犬


参道              中門


狛犬


由緒


拝殿 (参道からは、エル字に曲がり南向き)

 
えびす飾り瓦 (えびす神社でもないのに何故か鯛を抱えたえびす様の瓦が正面に)


神職の方と瓦のはなしをお聞きしていると、当社に珍しい灯籠が有ると…


江戸期(文政五年八月)に寄贈の古い灯籠で、「宝珠・請花」の部分に何やら細工ものが彫られて…


風化が進んでいるので分かり難いかもしれませんが、何と「蝸牛・カタツムリ」
他にあると聞いたことが無いとのことでした。
奉納された方の注文か、石工さんの遊び心? デザインの趣旨は分かりません…。
石工の名前を聞きながら忘れてしまいましたが…(そうらく?…)
春日社にも同名の石工の彫った石灯籠があるそうです。   


判読できませんが何か文字と落款が彫られています…

ブログタイトルとは異なりますが、なら町を散策していた時
町家にの塀に囲まれた「奈良地方気象台」がありました。
 



後日、この石工にかかる資料を検索サイトで見つけました。
奈良市埋蔵文化調査センター 寧楽考古楽倶楽部会員
「吉井 忠昭」氏の調査レポート

『「石工 嗽楽(そうらく)」と彫ってあるものを知った。
また同じ嗽楽でも二種類の落款と落款の無い石燈籠のあることが分かった。
「嗽楽」は「京都府相楽郡出身で三代にわたって主に奈良で活躍していた」と過去に調査された資料があった。
嗽楽に興味を持ち「石工 嗽楽」の石燈籠を探してみた。…』

興味のある方は「石燈籠石工そうらく」で検索
「はじめに、石燈籠は神社やお寺の境内」でひらくと思いますので。