知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『世界の城郭 9(歴史上の三大城郭都市は中国に、最強も中国に)』―中国は知れば知るほど巨大な建造物のある世界、無用の長物という愚か!―

2020-08-03 16:41:06 | 城・城郭・城塞

『世界の城郭 9(歴史上の三大城郭都市は中国に、最強も中国に)』

―中国は知れば知るほど巨大な建造物のある世界、無用の長物ではなかった!―

 

 昔見た映画に『北京の55日』がありました。 1963年に製作・公開された米国の映画。 清朝末期に義和団の乱が起こり、首都北京に義和団が押し寄せて、外国人居留区が包囲されて11か国の居留民が籠城して55日間を戦った物語を描いている。 主演はチャールトン・ヘストン、エヴァ・ガードナー、デヴィッド・ニーヴン。

 その中で内城の城壁の隅に建てられた角楼が燃え落ちるシーンがありました。 こんな巨大な櫓があったのかと驚いたものでした。 中国の城郭で広さ・規模では、トップ3(❶明朝時代の南京城 ❷元朝時代の大都城 ❸唐朝時代の長安城)にはランクされませんが、防御面で最強は、清朝時代の北京城であったと思ってます。 

 比較するのは、コンスタンティーノープルです。 コンスタンティーノープルよりも『イスタンブール』に親しみを覚える世代の自分です。 古代に建設された、この大要塞はヨーロッパとアジアの接点で、千年以上も陥落しなかった。

 

                   城壁の厚さ   城壁の高さ

清朝時代の北京城            17-19ⅿ    11-12

トルコのコンスタンティンノープル城      5-6m     12

 

 

ウエブ情報の抜粋です。

 中国の城壁といえば異民族を防いだ万里の長城や、都城の守りである西安や平遙などの巨大な城壁が有名だ。ところが幾度も首都となった北京にはそのような城壁は見当たらない。実は北京も20世紀半ばまでは、四方を立派な城壁で囲われていた。

 明の永楽帝が現在の北京を都と定めたのが1403年。元王朝が整備した都を引き継ぎ、写真に残る城壁の基礎を築いた。明と清を通じて北京は発展し、都の守りとしての城壁も増改築が進められた。

 城壁には4種類ある。まずは皇帝の居城である紫禁城をぐるりと囲む。次に皇族などが住む地区の皇城を囲む城壁。さらにその周囲に内城が広がり、ここには役人などが住んでいたという。ここまでが行政側の地域だ。内城の南に隣接しているのが外城で、こちらは庶民が暮らす場所。外城は内城よりも東西にやや広いため、真上からみると、外側の城壁がかこむ北京の市街が「凸」の字のように見える。

 

 1895年頃の外城の城壁 写真に写っている大きな建物は東便門に隣接する角楼で唯一北京に現存する角楼

 

内城の城壁 城壁の隅に建てられた角楼と外城を歩くラクダの隊列

 

内城の城壁にあった崇文門

 

崇文門から西側に延びる城壁 画面右側が内城、左側が外城

  中国は、知れば知るほど、巨大な建造物のある世界です。 それを『無用の長物』といった人たちがいましたが『温故知新』など、奥ゆかしさに乏しい方々が、いつの世にも居るものです。

                    (20200803纏め #200)  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『遺伝子技術でマンモス復活... | トップ | 『「暗」から「明」へ反転し... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

城・城郭・城塞」カテゴリの最新記事