知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『すぐそこにある緊急課題に関する本“人新生の「資本論」”』 『この本から、知りたい「人間はどうすればよいのか、打つ手は?」』

2024-01-25 23:06:29 | 読書
『すぐそこにある緊急課題に関する本“人新生の「資本論」” 1』
『この本から、知りたい「人間はどうすればよいのか、打つ手は?」 1』

この表題の本を読んだときに思い出しました。 『半世紀以上も昔、20代で香港に海外赴任しました。 その頃から『悲観論者』になりました。 理由は、当時はすでに引退されていた『経団連の会長時代「財界総理」と呼ばれた石坂泰三さんとの会食に末席参加の機会がありました。 引退後でも名刺に書き込めないほど肩書をお持ちだったと記憶しています。 その時の一言『人間は「業」持ちだから、・・・いろいろ難しい』と。『・・・』は、共産主義と資本主義の今後についての話題でした。

 ウエブ情報から引用

この本は発売してすぐに、39万部も売れた本ですが、評価やレビューは全体的に高いのですが、批判的な意見も目立ようです。 この本の抜粋・引用です。

斎藤幸平氏 著『人新生の「資本論」』「新書大賞2021」受賞作!
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。 気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。 それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。 いや、危機の解決策はある。 ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。 世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!

気候問題が深刻化しているため各国が対策をしているが、それはすべて資本主義をベースとした取り組みで、このままでは気候問題は解決できない。

そこで資本主義をやめ「脱成長経済」をして消費主義・物質主義から決別し、自己満足度を高める生活が必要になります。

なぜなら資本主義をベースとした取り組みでは気候問題は解決できないため、人々が自発的に自主的に気候問題に対して取り組む必要があります。

そのためには国や一部の企業の資本家が公共財を管理するのではなく、民主主義的に人々が協力して水・電気・医療・教育・介護などの公共財産を管理する(コモン)の発展が重要になります。

この「コモン」を発展させるためには「脱成長コミュニズム=平等主義」とい概念が重要で、脱成長コミュニズムをすることでコモンが発展し、民主主義的に人々が協力して公共財を管理するのと同じように、気候問題も人々によって管理(環境対策)されるようになると、気候問題を解決する可能性が高くなる。

斎藤幸平氏
 1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』)によって、権威ある「ドイッチャー記念賞」を歴代最年少で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ドイッチャー記念賞
アイザック・アンド・タマラ・ドイッチャー記念賞は、歴史家アイザック・ドイッチャー夫妻を記念して、毎年「マルクス主義の伝統における、またはついての最高で最も革新的な新しい書物を例証する」英語で発表された新たな本に対して授与される賞で、1969年から続いている。

この本に、まったく同感ですが、今の逼塞感、閉塞感を、乗り超えていくには、人類は、限界のある地球に住まねばならない以上、皆で動植物を大事にする気持ちを、持って、『80億人でやる、節電・節水・節肉食・公共交通機関移動』  で贅沢な生活をやめて、皆で質素な生活をする方法以外には、ないような気がします。

先ずは、特に日本が率先してやらねばと思うこと;
この本の心配事も、重要な問題・課題ですが、浅学菲才の傘寿プラスには、今の日本は、物事をクイックに決められないのは、『縦割り多制度・多規制不全』に起因するのではないでしょうか。 せめて最低賃金の改善を最優先で実現いただきたいと思っています。 どの課題・切り口から取り組んでも、必ず『縦割り多制度・多規制』に関連します。 凄いリーダーと、生成AI達人の小さな集団が必要です。

特に政治家・高級官僚の方々には、日本語の難しさ『表意文字漢字と、表音文字ひらがな、カタカナも混在の中で、更にはカタカナ英語急増』を知った上で、ヒト・モノ・カネ(これらに「時間」を加えて)を数値とその推移・変遷で理解頂き、更に海外との比較で説明・議論をして結果を出して、実現をして頂きたいと、期待しています。

『ヒト・モノ・カネ(これらに「時間」を加えて)』を、最も尊敬する『知の巨人・立花隆氏』が、子供たちに教えています。 『大人たちに』ではもう遅いということでしょうか。
(記事投稿日:2024/01/26、#F216)  
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