斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

定例記者会見

2011年03月22日 21時54分19秒 | 日記
定例記者会見の日でした。長岡市は福島県南相馬市の市民の方の避難所を提供しているため、そちらの取材に忙しそうです。そういう中でも集まっていただきました、記者の皆さんありがとうございます。

本日は、震災関連の報告がメインで私が枝野官房長官のように?お話をしました。
1) 卒業式、修了式の開催案内、入学式案内
2) 地震当日の本学の動き
3) 地震以後の被災地への救援物資搬送、放射線相談窓口の開設
4) 学生ボランティアのようす
などです。

そういえば、避難所にテレビ・新聞の記者がいっぱいおられました。避難している方は静かにされているので、取材になっていないように感じました。避難者が集団で買い物におでかけとか、相談窓口で相談している様子はけっこう絵になるのですが、普段の様子は難しいですね。


大学救援活動3日目

2011年03月21日 23時53分39秒 | 長岡技術科学大学の広報
おととい、昨日に引き続き、本日も放射線相談所を開設しました。参加教員は6名でした。今日は、避難者の方が長岡市がおこなったバスサービスでお風呂に入りにいったり、買い物をしたりしていました。班ごとにリーダーを決めて、少しずつ自治組織もできつつありました。若いボランティアが増えていました。ボーイスカウトもボランティアにでていました。避難者の方の思いは、早く故郷に帰りたいの一言に尽きます。避難指示が早く解除になることを願っています。


大学救援活動2日目2報

2011年03月20日 19時38分16秒 | 長岡技術科学大学の広報
昨日に引き続き、本日も放射線相談所を開設しました。市内にて250人以上の避難者を受け入れている避難所2箇所にて相談を実施しました。畑の心配、いつになったら地元に戻れるかという心配、皆さん相談しながら涙を流されていました。つらいながらも、誰かに聞いてほしいという思いだったかもしれません。われわれは大学教職員7名で対応して20名以上の方のお話をうかがいました。

明日も相談所を開設する予定です。写真は「放射線なんでも相談室」にて相談を受けている様子です。




大学救援活動2日目1報

2011年03月20日 12時08分18秒 | 長岡技術科学大学の広報
本学にて、市内避難所に放射線なんでも相談コーナーを開設しました。250人くらいの避難者がおられる避難所です。本学菊池准教授、鈴木助教、藤井助教、塩野谷准教授、斎藤(和)助教、塚部課長が避難された方からの相談を受けています。本日は、2箇所で相談コーナーを開設する予定です。

中村副学長は、市内避難所調査にまわっており、上村准教授は長岡市ボランティアセンターバックアップ部隊として活動中です。

悲しさの中にも

2011年03月19日 20時36分05秒 | 水難・ういてまて
東松島市の方から、報告です。

体育館に避難した人たちが津波により体育館内に流入した水により水没し溺死しました。その悲しい結末の中で、園児とともに避難していた保育士が、両手に園児を抱え、カーテンにしがみ付いて増水した体育館の中にも関わらず難を逃れたそうです。被災した保育士のコメント(映像)が繰りかえし放映されていたそうです。

被災した保育士に着衣泳を指導した、着衣泳指導員からの伝言です。

「この保育士さんと災害直後に会い、当時のことを聞きました。保育士さんは『溺れそうになったときには背浮きをすればよいと、着衣泳を教わっていたのが役に立ちました。お蔭様で体育館に避難していた園児全員と保育士の命を守ることができました。本当にありがとうございました。』と、感謝されました。」

この伝言を託した着衣泳指導員自身、東松島野蒜(のびる)で津波により会社ごと流され、着衣泳の知識を駆使して4km上流にたどりつき、助かりました。

悲しさの中にも、希望があります。