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斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

全国コーディネート活動ネットワーク 第3回関東・甲信越地区会議

2011年01月11日 23時10分05秒 | 学校.学会訪問記
表題の会議がおこなわれました。
文部科学省、経済産業省、山口大学より来賓を迎えて、全国イノベーション推進機関ネットワークの主催で行われました。
大学などの産学連携活動を支えるコーディネーターの皆さんが集まって、日ごろの連携活動にかかわる報告をおこなっておりました。大学の研究者も、コーディネーターも、みんなが自信をもって取り組めるようにするにはどうしたらよいか、そういう難しい問題に真剣に取り組みました。

私は、最初の挨拶の中でニンジン論を披露させていただきました。大学の研究者をニンジンに例えたら、ニンジンが自分でおいしいといっているようではだめで、そのニンジンをこう料理するとやわらかくなって、甘くなるというレシピとともに社会に紹介していくようなコーディネーターの存在が必要ではないかという話をさせていただきました。また、そのためには、コーディネーター自身がニンジンを味わなければならないとも。技術は人なり。人の存在しない技術などありえません。

今日の学内

2011年01月11日 22時55分43秒 | 長岡技術科学大学の広報
今日は、おおむねよい天気でした。


学内では、センター試験の受験生が学内を楽に移動できるように、歩行者通路の確保が除雪車を使って始まっています。学内の建物は、ほとんどが渡り廊下でつながっているので、外に出ずに学生食堂と講義室をいききできるのですが、センター試験時にはたくさんの受験生が集まり、渡り廊下に集中すると行き来が難しくなるので、こうやって外の通路も確保するわけです。


学内の積雪は50cmくらいです。でも上越線沿線では180cmにもなったところがあるようです。局地的に集中豪雪となるようで、センター試験のときにはぜひ天気はもってほしいと思います。

センター試験の受験生の皆さん、今日の試験監督説明会において、みなさんが無事に試験会場に到着して、全力で試験に取り組めるように、われわれも決意を新たにしました。当日、みなさんにお会いできることを楽しみにしています。

タイガーマスク運動

2011年01月10日 22時20分09秒 | その他
昨日からこれまでのニュースでタイガーマスク運動が取り上げられています。年末から一部の報道が動き出していて、日増しに広がっているように思います。

今回の社会現象におけるポイントは、一番初めにランドセルを贈ったご本人がタイガーマスクの物語の内容を把握していたことと、その小さな出来事を全国ニュースに上げたセンスにあるのではないでしょうか。

タイガーマスクを知っている世代の人たちの中で、何十万円かのお金が手元にあり、そのお金で少しいいことができれば、と考えていた人がいて、最初のニュースで共感した。共感が、自分の身の丈にあった(財力と価値観)人が自発的に動き出したということでしょう。報道が果たす役割は、共感する人を掘り起こすことであることはいうまでもありません。

共感する話題と、共感を掘り起こす報道、いい勉強をしました。

今日の学内

2011年01月10日 18時48分09秒 | 長岡技術科学大学の広報
3連休も最終日となりました。大学院生の多くはきているようで、けっこうあちこちの駐車場に車がおいてありました。今日が予稿提出締め切りの学会もありますし、そんなもんでしょうね。

学内の様子をうつした写真を添付します。道路の除雪はだいじょうぶですが、駐車場は積雪があって、4WDでなければ駐車するのがむずかしいかもしれません。明日のあさは少し早めに大学に来ることをすすめます。写真は、物質・材料系の裏の道路の様子と同系と電気系との間の駐車場です。



今週末にはセンター試験があります。学内の準備は着々とすすんでいます。受験生の皆さん、最後までがんばって受験勉強にとりくんでください。土日にお目にかかりましょう。

DLCの講演

2011年01月07日 20時54分11秒 | 学校.学会訪問記
名古屋大学にて日本機械学会の企画によるDLCの講演会があり、講演をしてきました。
名古屋市営地下鉄の名古屋大学駅を降りるとキャンパスに直結していました。キャンパスは、とても近代的な建物で、田舎の大学からくるとその雰囲気に圧倒されてしまいます。その近代的な建物の間を潜り抜けて、今日の以下以上であるベンチャービジネスラボラトリーに行く途中で、昔懐かしの建物が見えてきました。ほっとしました。でも、ここまで抜けるのに、キャンパス内に案内表示がなくて、少し不便を感じました。

懐かしい建物とベンチャービジネスラボラトリーの間に赤崎記念研究館がありました。話に聞いていたので、少し立ち寄りました。赤崎先生は青色LEDの実現に貢献した先生です。たいへん立派な建物で、一階が展示室になっていました。展示物がよく整理されていました。

そして壁にはLEDの交通信号とディスプレイがあり、動作していました。なかなかの迫力です。

少し時間を使って展示室を回った後、ベンチャービジネスラボラトリーにはいりました。


今回の講演会では、名古屋大学の上坂裕之先生、豊橋技術科学大学の滝川浩史先生、コベルコ科研の宮本隆志氏、東レリサーチセンターの三輪優子氏、名古屋大学の梅原徳次先生がそれぞれDLCの評価から応用までの分野で講演されていました。

私は標準化についての講演を主に担当しました。質問の中で「アモルファス炭素のどこまでをDLCというべきか?」ということを聞かれました。当然の質問でありますが、答えにくくて申し訳なく思いました。境界線上では、DLCと呼ばれて迷惑な人たちと呼ばれなくて迷惑な人たちがいます。それをどこで線を引くかというところがまさに標準化で一番難しいところです。だからといってわが国が標準化作業から降りれば、それこそどこかの国に勝手に「××社の膜だけを標準的なDLCとする」ということになりかねません。最後は、どこかで線を引かねばならないでしょう。

国際的な場において、沈黙は金などというものは通用しないのです。