斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

全国から集まる学生

2012年08月22日 23時58分14秒 | 長岡技術科学大学の広報
20数年前にアメリカのペンシルベニア州立大学に勤務していたときのこと、「アメリカで働くといいことありますか?」という問いに対して、けっして「設備がすばらしい」と答えられませんでした。日本のほうがだんぜんよかったというのが本音でした。一番よかった(今でも活用している)ものは何かというと、世界に広がった研究者人脈です。

野中の一本杉などと表現されますが、人には柱が必要です。人はその柱を見て目指す方向を確認し、しかもその柱はより多くの人が見ていなければならない。ペンシルベニア州立大学には世界から多くの研究者が集まり、月単位で入れ替わっていきました。そこにいるだけで、多くの人と知り合い、その後のネットワークとしてその人たちが世界に拡散していきました。

本学の特徴は何か、という原稿を書いているところですが、本学の特徴はまさに全国、世界から技術科学(技学)を勉強したくて、技術者として活躍したくて集まった人の集団からなるといって過言ではありません。

昨年5月のデータで恐縮ですが、出身地別で学生・院生の総人数を分けるとこのようになります。
北海道・東北 437人
関東 431人
新潟 623人
中部(新潟を除く)275人
近畿 143人
中国 67人
四国 76人
九州 77人
外国他 259人

確かに、学内には他県ナンバーの車がたくさんあります。数多くの方言等が飛び交っています。全国、世界に広がる人脈を作ることができます。