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今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

春日山 林泉寺(山形県米沢市林泉寺1-2-3)

2025年04月30日 | 神社・仏閣
訪問日 令和6年10月7日

春日山 林泉寺
曹洞宗の寺院
米沢藩「上杉家」の菩提寺であり、また同藩士「直江兼続」の菩提寺でもある



元は、上杉家の本拠地があった春日山城(新潟県上越市)の山麓に建立された林泉寺
上杉家の転封にともない謙信の遺骸、上杉家関係の文書、重宝の大半が米沢に移された
林泉寺もこれに従って移転したとされる



本堂内では上杉家についての説明と同時に質問もされるので油断できない
以前訪れた時には謙信の幼名からの名前を質問され恥をかいた記憶がある
今回は「仙洞院」について質問され困っていたところ、他の参拝者に助けられた
堂内は撮影禁止、レンズを通すとなぜか脳にも記憶されるが、すでに何があったのかも思い出せない



直江兼続、お船の方夫妻
直江兼続の名を知ったのは、「花の慶次」というパチンコ台でこの時代の名だたる戦国武将が登場する
直江兼続が登場するとほぼ大当たりが確定するという仕組みになっている
前田慶次は、直江兼続との間で言葉なくとも意志のつながる盟友だったという



直江兼続は、幼い頃から謙信の姉である仙桃院に才能を認められ、後に上杉景勝の側近として仕えた
謙信の死後、上杉景勝を支え、上杉家を繁栄させた
兜には「愛」の文字を掲げていた



妻、お船(おせん)の方は、上杉景勝の命令で直江家を残すために「樋口兼続」を婿に迎えた(再婚)
元和5年(1619年)、直江兼続はお船の方に看取られて亡くなった
63歳で身内すべてを失ったお船の方は、剃髪して出家し「貞心尼」と号した



直江兼続の墓
墓は「万年堂」と称される家型塔婆
正面の3つの穴は、直江家の家紋「三盛亀甲花菱紋」をかたどったといわれている



中には「五輪塔」がある



三股隼人吉親の墓



鐵孫左衛門の墓



甘粕備後守景継の墓



富所伯耆守一族の墓



上杉家廟所
元和9年(1623年)より歴代の藩主は上杉家御廟所に埋葬されてきたため、ここには墓はない






仙洞院の墓
上杉謙信亡きあとの後継者争いなどでは、異母姉であった「綾御前」が上杉家の発展や存続のために、その力を注いでいたと伝えられている
二代 上杉景勝の実母 綾御前が、元和3年(1617年)に林泉寺14世・万安大悦を招聘して林泉寺を建立した



上杉謙信の没後、後継者候補に名前を挙げられたのが、上杉謙信の2人の養子だった
越後の各地で戦が起こり、最終的な結果は上杉景勝が勝利した
慶長14年(1609年)綾御前は米沢の地でその生涯を終えた



甲州夫人 菊姫の墓
菊姫は武田信玄の五女として誕生し、甲越同盟の証として「上杉景勝」の正室となった
上杉景勝は武田家が滅びたあとも変わらず、菊姫を丁重に扱った
その姿勢が上杉家全体に影響したことで、菊姫は「甲州夫人」と呼ばれるようになった



才色兼備で質素倹約の賢夫人として、家臣達から敬愛された
菊姫は、慶長8年(1603年)の冬から病に伏せ、翌 慶長9年2月に伏見の上杉邸で、47歳で亡くなった



鍋島夫人 市姫
上杉景勝の跡を継いだのは息子 定勝で、市姫は正室
市姫の父親は肥前佐賀藩の初代藩主 鍋島勝茂



会津夫人 媛姫(はるひめ)の墓
米沢藩三代目藩主 上杉綱勝の正室で「会津夫人」と呼ばれている
父 保科正之は二代将軍徳川秀忠の四男(庶子)で三代将軍家光の弟
媛姫は19歳のときに急死(「摩須姫毒殺未遂事件」)している
媛姫が嫁いだのが上杉家なのに対し、側室が生んだ松姫が、大藩である前田家に嫁ぐことになったのが許せず、松姫の毒殺を企んだ
しかし、媛姫が誤って毒を飲んでしまい急死したと言われている



上杉鷹山側室 お豊の墓
米沢藩中興の祖 上杉鷹山は上杉家に養子に入り正室に先代で養父の重定の娘「幸姫(よしひめ)」を迎える
幸姫は、脳障害、発育障害があったといわれ30歳で病死
後継者が絶える事を心配した重臣の勧めで鷹山は10歳年上の上杉家分家の姫である、お豊の方を側室に迎えた



二人の間に生まれた子供はいずれも病死し、他に側室を設けなかったため結局、鷹山の血筋は途絶えた
お豊の方は歌道をたしなむなど教養が高く、治憲の改革を支えた賢婦として地元米沢に伝えられている



撮影 令和6年10月7日

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