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今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

2023年放浪の旅 思い出の情景 その8

2024年05月03日 | 旅日記
2023年放浪の旅 思い出の情景 その8

36 清涼山 月輪寺(山口県山口市徳地上村字蔵場572番地)訪問日 令和5年5月31日
瑠璃光寺・洞春寺を巡り走っていると、入浴料がなんと100円という温泉の案内看板を発見
九州で200円という温泉も経験し、これが最安値と思っていただけに驚き、立ち寄った
「宮野温泉山口ふれあい館」で駐車場も80台 
旅行中、昼風呂の経験はないが、これが最高に気持ちがいいことも知った
湯上がりのルンルン気分で初めて訪れる「月輪寺(がちりんじ)」へ



薬師堂(重要文化財)
周防国佐波郡 德地庄の串村に、聖徳太子作の観音を本尊とした「清涼寺」という寺があったが朽ち果てた
寺にあった観音菩薩像と十二神将像のみ上徳地の上村に移されたが、それもまた朽ちていた



焼失した東大寺の再建用材の調達のために当地を訪れた重源がこれを聞きつけた
重源が太政大臣九条兼実の協力を得て建立したものと伝えられている
山口県内で最古の木造建造物



前立薬師如来(石仏・なで薬師)



平安時代後期(1086年-1184年)の建立
桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、茅葺



37 桜尾蒸溜所(広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号)訪問日 令和5年6月1日
途中、有名な岩国の錦帯橋を通過し、世界遺産の厳島神社を横目で見ながら向かったのは桜尾蒸溜所だ
今回の旅では、長濱・嘉之助・津貫に続き、4カ所目の蒸溜所巡りになる



蒸留所有料見学(2,000円 80分程度)もあるが、放浪の旅故に日程も定まらずショップのみの利用となった
桜尾といえば酒屋の棚に置かれているのはジンが多いが、最近ではウイスキーも人気だ
桜尾蒸溜所で製造したモルト原酒が敷地内の熟成庫と車で約1時間の山間にある戸河内トンネル熟成庫で貯蔵されている
「桜尾・戸河内」のウイスキー名はそこからきている
同じ原酒でも熟成場所によって味に変化があるのは興味深い



2021年に「サクラオブルワリーアンドディスティラリー(旧中国醸造)」へ社名変更した
日本初のウイスキー蒸溜所である山崎蒸溜所の操業以前の、1920年にウイスキー製造免許を取得していたという
ショップでは
最初に、蒸溜所限定商品だという「宮ノ鹿 BACH No.001」を購入
続いて「シングルモルト桜尾」「桜尾・戸河内のミニボトル」「桜尾ジン」も購入した
旅行先の4つの蒸溜所巡りで15本のウイスキーを購入したことになる



38 新日山 安国寺 不動院(広島県広島市東区牛田新町3-4-9)訪問日 令和5年6月1日
楼門(重要文化財)
真言宗別格本山の寺院
文禄の役に従軍した安国寺恵瓊が当時の朝鮮から良材を持ち帰って 建立したものと伝えられている
昭和20年8月6日の原子爆弾投下に際し山麓という地理的条件が幸いして災禍を免れた
一瞬にして多くの文化財を失った広島にとって、昔の栄華を今も留める極めて貴重な存在となっている



金堂(国宝)
すでに雨が降っていたが、降り方が激しくなってきた
楼門で雨宿りをしながら本堂を撮る



この堂は山口市にあった禅宗寺院・凌雲寺から天正年間(1573-1592年)、安国寺恵瓊により移築された
ここは爆心地から約3.90kmに位置、原爆による大きな被害も受けず広島市内に現存する唯一の国宝である



鐘楼堂(重要文化財)
桁行三間、梁間二間
重層袴腰付屋根、入母屋造柿葺の建物



39 吉備津神社(広島県福山市新市町宮内400)訪問日 令和5年6月3日
大鳥居(福山市指定文化財)
備後国一宮ということで訪れた
吉備国とは、岡山県と広島県東部を含む古代の国名
吉備国は7世紀末に備前・備中・備後3国に分割された
慶安元年(1648年)造営の明神鳥居



拝殿(福山市指定文化財)
慶安元年(1648年)の本殿の造替と同時期に建てられたと考えられる



本殿(重要文化財)
現在の本殿は、江戸時代の初め、慶安元年(1648年)に福山城を築いた水野勝成によって再建されたもの






主祭神:大吉備津彦命
   <第7代孝霊天皇の第三皇子。崇神天皇10年に四道将軍の1人として山陽道に派遣され吉備を平定した>
相殿神:大日本根子彦太瓊命、細比売命、稚武吉備津彦命



桃太郎伝説
吉備には温羅(うら)という鬼がいて人々を困らす悪さをしていた
孝霊天皇の皇子、吉備津彦命が征伐に行幸し今の吉備津神社のあった所に陣を構え「鬼ノ城」に棲む温羅と対峙した
命は得意の剛弓で矢を射るも温羅は山ほどの岩を次々と投げこれをことごとく落す



矢の落ちたところに今も「矢喰の宮」が建つ
命は二本の矢を同時に射、片や大岩に、残る一方が見事温羅の目に命中
どくどくと流れる血が「血水川」となった
温羅は鯉に化け流れに身を隠す。それを見た命は鵜と姿を変え、今の「鯉喰神社」のある場所で温羅を捕らえた
この吉備津彦命が「桃太郎」のモデルといわれている



40 中道山 円光寺 明王院(広島県福山市草戸町1473番地)訪問日 令和5年6月3日
山門(広島県指定文化財)
慶長19年(1614年)再建と考えられる



本堂(国宝)
入母屋造、本瓦葺き。桁行(間口)、梁間(奥行)とも5間で、11.812 m
和様建築に鎌倉時代以降の新様式である大仏様、禅宗様を加味した折衷様建築の代表例とされている



本尊:木造十一面観音立像<伝 最澄作>(重要文化財)
   秘仏:33年に一度公開(次回は令和6年の秋11月1日から5日)



五重塔(国宝)
旅の目的の一つに国宝・重要文化財の塔(三重塔・五重塔・多宝塔)巡りがある
京都醍醐寺とここ明王院を残していたが、年齢的にもそろそろ車旅も終わりかと思い、昨年この2つを訪れた



特に明王院はそれまで何度も近くを通っているのに立ち寄ることはしなかった
昨年、訪れたことにより国宝の塔の全てを回り旅の目的の一つを果たした


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