神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

要約筆記ボランティア講座を見学してきました

2016年11月18日 15時20分16秒 | 聴覚障害
今日の午前中は、川西市主催の要約筆記ボランティア講座を見学してきました。

前回は、聴覚障害者の体験談を聞かせてもらったのでしたが、今日は、聴覚障害者にボランティアで要約筆記をしてくださる人の体験談でした。

まず最初に、聴覚障害についての説明がありました。一口に聴覚障害といっても、さまざまな種類の、段階の聴覚障害があるわけです。

一つ目は、聴覚障害の種類。大きく分けて2種類あり、プラス混合型もあります。

中耳炎などで、主に、耳の音を伝える部分に支障のある聴覚障害。これを伝音性聴覚障害といいます。

もう一つは外から検査したところはどこも悪いところがなくて、もっぱら聴神経に問題のあるタイプ。老人性難聴などは、この部類に入ります。

それと平行して聴力のレベルでの分け方もあります。それはデジベルという単位で表示されます。

数値が大きくなるにしたがって失われた聴力が大きいということになります。

・80デジベルで、目覚まし時計の音が聞こえる。

・100デジベルで、地下鉄の通過音が聞こえる。

・120デジベルで、飛行機の爆音が聞こえる。

というふうに説明がありました。

私は、現在両耳とも、だいたい80デジベルくらいですから、高度難聴になります。

100デジベルになると、聾といわれるレベルになります。

一般的に、伝音性の難聴には補聴器が有効なのですが、聴神経に問題のある感音性難聴には補聴器が役に立たないケースが多いようです。

私のは、補聴器では聞き取りにくい種類の感音性難聴です。

とはいっても、両耳に補聴器をつけていれば、近くにいる人の話の半分くらいは何とか聞き取れます。半分聞き取ったら、あとは推測です。

補聴器には、大きくわけて、耳穴式、耳かけ式、箱型補聴器があります。

現在、主流なのは耳穴式補聴器のようです。箱型補聴器は身に着けるのが大変なので、ほとんどなくなったようです。

ちなみに、私は耳かけ式補聴器を両耳に使用しています。

と、受講者の方々に、聴覚障害者の実情の説明が一渡りあって、

その後、要約筆記をするときの心構えのような講義がありました。

心構えとして、健聴者の要約筆記者が、聴覚障害者に、「要約筆記をしてあげます」という態度はよろしくなくて、「私は、あなたとお話をしたいです」という気持ちでするのが肝要だと。

これには、現在受講していられる方が、

「耳の悪いことは外部からはわからないから、どのように対応するかが、このサマリー(川西市要約筆記ボランティア)の講座を受講するまでわからなかった」

と感想を述べられた

それに対して、講義をされたサマリーの方は、

「筆談には壁がある。してあげたいと思っても、してあげるのが失礼にならないかという遠慮がある。してほしいほうは、頼んでよいのかためらう」

というようなお話だったと思うが、メモを取らなかったので、正確かどうか心元ない。

その後、休憩時間があって、


10分の休憩のあとは、皆で伝言ゲームを楽しんだ。

これは、昔あったNHKのジェスチャーゲームのようなもので、回答者だけに答が教えられなくて、質問をしながら答えを探っていく。同じチームの人が、いかに上手くヒントが出せるかが勝負どころになる。時間制限があるから、決められた時間内で、そのチームがいくつ回答できるかを競うゲームだ。無言で、紙に書いていくゲームなので、聴覚障害者も健聴者も一緒になって楽しめた。

本来は、健聴者の、要約筆記のボランティアを目指す方々が受ける講座だが、こうして聴かせていただくと、私達聴覚障碍者も、いろいろ勉強になる。

要約筆記をしていただく道具を百均でそろえるアイディアも指南していただけた。

①まず、百均で、ファイルを購入。
             
②各ページに白い紙を挿入しておく。

③それにホワイトボード用のサインペンで書いてもらえば、20枚から40枚分の要約筆記をしてもらうページを作ることができる。


安価で、持ち運びが軽いので、すぐにでも役に立つアイディアだ。

  ボランティア目指しておられる皆さんの講座に学ぶアイディアあまた  biko

  眼に見えぬ聴覚障害を理解してくださる人はありがたきかな  biko