ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『クワイエットルームにようこそ』

2007-11-12 11:14:57 | 映画
松尾スズキが小説書いて、そのまま本人が監督した作品。<クワイエットルーム=精神病棟の独房>に入れられた女ライターが、退院するまでのお話。

改めて、純君、有紀ちゃんを帰してくれてありがとう(こればっかり)。久々に内田有紀を堪能できた。脱いじゃうしね。それに周りの入院患者たち、医者や看護婦、ダンナとコモノとか、各々の役どころを分かってる。それが、笑っちゃうんだけどホントに笑っていいものか困ってしまう、妙な感覚に陥らせてくれる。中でも、元AV女優の役を、長期入院患者の貫禄込みで怪演している大竹しのぶは、やっぱり上手い。鉄板。

閉じ込められている焦燥感と、あまりにも事務的な病院の態度に対して、有紀ちゃんはついにタンカを切る。ここは痛快なのだけれど、そこで物語を終わらせなかったのが良かった。単なる二項対立にはせずに。

終盤、彼女が信じていたものが壊れていく。その瓦礫を見たからこそ、何もかもを捨てて、出られたのかもしれない。ラストに車窓から捨てる紙切れに書かれていた文字は、暗示的でもあり、格言のようにも思えた。そういや、松尾スズキって離婚したんだったよな。

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