ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『寝ずの番』@東京国際映画祭

2005-10-24 22:22:26 | 映画
雪路の旦那・津川雅彦改め、マキノ雅彦第1回監督作品。

上方落語、笑満亭の師匠の臨終の場面から始まる。弟子が「やっておきたかったことはありますか」とそばで訊く。師匠は「ソソ(=女性のあそこ)を見たい」かすれた声で言う。こんな感じの下ネタ爆発映画。

亡くなった師匠の通夜のあと、弟子たちは思い出話に花を咲かせる。ついつい調子に乗ってしまい、本当に死人のらくだ踊りをさせてしまうのだ!弟子たちの表情が心底楽しそうで、ついには師匠も目を開け、皆と足を合わせラインダンスを踊り出す(もち、生き返った訳じゃないよ、映像表現としてね)。

その後も、一番弟子、おかみさんが相次いでなくなり、寝ずの番せねばならなくなるのだが、話がちょっとでも感動に傾き掛けると、それを掻き消すようにお色気たっぷりの下ネタ、小唄。安易にお涙ちょうだいにせず、喜劇に徹していて、そこに感動した。久しぶりに腹の底から笑わせてくれる映画だった。

さまざまな顔が登場するキャスティングに於いても、マキノ監督の俳優人生から得たものは大きいだろう。不謹慎ネタ好きの身としては、おかみさんの遠縁役の蛭子さんになって、いつまでも彼らの話を聞いていたかった。

上映後、マキノ監督を見つけサインして頂いた。「津川雅彦」と書いてあった(笑)。『お葬式』を撮った天国の伊丹十三監督も、この映画の馬鹿馬鹿しさに涙しながら喜んでいると思う。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うらやましいです (くらのすけ映画社)
2005-10-24 23:13:45
サインをもらったのですね

うらやましい限りです

やっぱりマキノ・・・の方が欲しかったですかね。

私も同感
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Unknown (ピロシ)
2005-10-27 01:10:49
マキノ姓を継いだはいいけど、

サインのことまで考えていなかったんでしょうね。

これだって、充分有難いです。
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