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「帝国の慰安婦」著者・朴裕河・世宗大名誉教授に 韓国最高裁で「逆転無罪」判決

2024-01-01 08:57:59 | 時評
【47ニュース】名誉毀損罪に問われた『帝国の慰安婦』の著者・朴裕河氏に聞いた 「学術的な議論を刑事裁判に問うのはおかしい」
* 著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして名誉毀損罪に問われた朴裕河・世宗大名誉教授(66)に対し、韓国最高裁が10月26日、有罪としたソウル高裁の判決を「無罪の趣旨」により破棄し、
  差し戻すとした。事実上の逆転無罪判決で、学問や表現の自由を重視する姿勢を示した。

 判決後の朴裕河・世宗大名誉教授インタヴューで重要なポイント
(1)「韓国社会に浸透している見解と異なる考えを示したため、元慰安婦や支援団体が私を刑事告訴し、検察が起訴したというのが、この裁判でした。学術的な議論を刑事裁判で問うこと自体がおかしいという
   認識は、韓国社会にまだ広がっていません」 ← 学問・表現の自由に拘わることを<名誉棄損>にすり替え、刑事告発する、その誤りと矛盾を指摘。・・これは日本でも起きている。

(2)「慰安婦問題の根源は戦争犯罪ではなく、植民地支配にあります。日本に道義的責任はあっても、支援団体が求めている法的責任は、その根拠がありません。男性中心主義に偏った国家が、女性を
    保護しなかったために起きた人権問題として考えるべきなのです
」 ← <植民地支配に伴う人権侵害>は戦時賠償の合意(1965年)の対象にはならない、との主張を韓国司法が認めた

(3)「日韓の慰安婦支援団体とそれに反発する両極端な声だけが強まり、実際の慰安婦たちは置き去りにされてきました。韓国では、当事者の救済を最優先にすべきだという『被害者中心主義』の考えが
   『支援団体中心主義』になっていき、誰のための運動なのかわからない状況に陥ってしまいました」 ← これも、日本でよくある話。

(4)国民を代表する機関である国会が、過去の植民地支配をどう考えているのか、何らかの見解を表明すべきだと思います」
   ← 『河野談話』や折々の首相の言葉では不十分だと? ドイツの大統領や首相がアウシュヴィッツで膝まづいたような謝罪を求めている?
     中国へは、田中角栄首相の「多大な迷惑をかけた」発言&平成天皇の「深く悲しみとするところ」が述べられた。 同じ事を韓国民は望むのか?
     どちらも旧日本の帝国主義・軍国主義の侵略に伴う略奪や暴行の罪を認める発言だが、現在の自公政権は表立って「植民地支配」そのものの過ちを国会決議として公式に謝罪していない。
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