自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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人新世の「資本論」(集英社新書)~斎藤幸平さん

2022-08-22 | 

『人新世の「資本論」』新書大賞に選ばれたということで、1年前に図書館にリクエストした当時、すでに30万部を超える売り上げがあった本です。
手元に届いたとき、正直読まずに返そうと思いました。

 

ところどころに図版が入っているとはいえ400ページ近い厚さです。
巻末の註などけし粒ほどの大きさの文字の羅列。
もともと、資本論もマルクスも縁遠い、女子高校卒後半世紀以上経った人間です。

第一、「人新世」ってどう読むの?
「ひとしんせい」って読むそうなのです。
ちなみに「じんしんせい」という読みも有りみたい。

意味はノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェンが提唱した概念で、いま地球の表面はどこをサンプルに取り出しても人間の経済活動の痕跡がうかがえる時代だ、ということ。

白亜紀とかジュラ紀とかに対しての人新世。「人新世」の危機の根本原因が「資本主義」であるというのがすごく単純化して表現したこの本の主張なのだそう。
う~ん、終わりまで読み通せるかしら。

手に取って、はじめに――を読み始めて意外に分かりやすかったので、興味を持てた小見出しの章をややていねいに、難しそうなところは飛ばし気味に、読んでいきました。読まないより、読了できてよかった。

このまま世界を終わらせるわけにはいきません。

 

 

コメント (4)
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