自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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シャガール展~色彩の詩人

2008-10-06 | 展覧会
(沖縄旅行前)兵庫県立美術館で、シャガール展を観てきました。
会期は10月15日(水)までです。

この展覧会はモスクワのトレチャコフ美術館とパリのシャガール家で所蔵されている作品のみ、150点が出展されています。

日本国内にあるものはなく、すべて海を渡ってきた^^作品です。

シャガールには「色彩の詩人」という、冠がつけられています。

その持つ意味とは違うのでしょうが、私は何も色を交ぜていないような、赤、緑、黄、青などのシンプルな色づかいの絵にひきつけられました。


また、興味深く観たのはシャガールの初期の集大成といえる、モスクワ「ユダヤ劇場」の壁画7点です。

この2枚目の写真は「ユダヤ劇場への誘い」2.84m×7.87m。
(神戸新聞Webサイトから借用しました)

圧倒されたのは、会場最後に展示されていた巨大なタペストリー3点です。
一番大きい「平和」は4.1m×6.2mもの大きさです。

タペストリー自体はイヴェット・コキール=プランスというタペストリー製織家の作品ですが、再現された絵柄はシャガールの作風そのものです。




さまよえる運命を背負わされたユダヤ民族。シャガールも時代にほんろうされて、拠点や国籍までもかえざるをえませんでした。

ヴァイオリンは携帯できる楽器として、ユダヤ人の生活のさまざまな場面で、その音色が魂を支えてきました。

シャガールの絵の中にはヴァイオリン弾きがあちらこちらで、静かに音を奏でています。


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