自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

読書感想文を書くヒント

2007-08-24 | 
よい子のみんなのお父さん^^、お母さん^^、夏休みの宿題の読書感想文残ってませんか?

できれば課題図書の中から選んで、決められた枚数の最後の行近くまで文字を埋めなきゃいけないなんて、本ぎらいを作るための宿題のよう。

何日か前の神戸新聞の発言欄にこんな投書が載りました。
「(略)一冊の本を読み終わり、言葉にはできないが、何か心にじんわり残るものがあれば、それでよいのではないだろうか。(略)本を読むことが義務になってしまってはつまらない。(略)」

ほんとにそう。感想文が書けなくたって、何か感じとれればいいよね。
かといって、宿題は宿題。やらなくちゃ。



齋藤 孝さんの『速読塾』(筑摩書房)に、こんなことが書いてありました。

齋藤さんが教えている学生にやらせているエッセイの書き方です。
まず、本を読んで、

引用したい一文をさがす。
これは個人の趣味で自由に選んでかまわない。
その引用文と自分の経験がリンクするエピソードを入れて文章を書く。
そしてタイトルは「○○○○を読んで」というのだけはやめる^^。

とすすめています。自分のことだから、その本を離れて、自由に展開させてしまえます。

もうそんなことできないよってことだったら、こんなあらすじの本だったと書いたっていいんじゃないかしら。

ところで、齋藤さんの『速読塾』を読んだ私ですが、まるで速読術は身につけられませんでした。


齋藤さんのエッセイの書き方、そのままのようなのが、

華恵さんの『本を読むわたし』(筑摩書房)。

この本を出した昨年はまだ15歳の中学生でした。
しかも、6歳のときに両親の離婚によって、母親の母国日本に来るまでは、
アメリカで暮らしていました。

アメリカで初めて買った本Nancy Carlsonさんの『I Like Me!』から、有吉佐和子さんの『非色』まで、15冊の本と、それにまつわる華恵(はなえ)さんのエピソードがつづられています。

きっかけは本だけれど、華恵さんを主人公にした短編小説のようです。

そう、本の中の一文、自分のことが書けそうな一文を拾って、飛躍させてしまっていいと思う。
まず、書いてみよう!おもしろそうな薄い本、選んで読んでみよう!




コメント
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