自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

不肖・宮嶋。しゃべる、2時間

2004-08-24 | イベント
8月23日、姫路商工会議所青年部が主催する宮嶋茂樹さんの講演会に行ってきた。
タイトルは「不肖・宮嶋 イラク緊急レポート」

ここでちょっと寄り道。
今月14日、NHK教育テレビで放映された「戦場から伝えるもの~フリー映像ジャーナリストたちの記録~」という番組を見た方も多いと思う。

もちろん、ここに登場した方々の仕事に対する姿勢、作品は尊いし、見事だと思った。
でも、その中におかしいんじゃない?と思う部分もあったのだ。




番組に登場したカメラマンの中で一番若い青年が、女性の写真と宮嶋さんが撮ったイラクでの写真が載った週刊文春をポイと投げ出した映像にかぶせて、

「彼は既成の雑誌にヌード写真などとまざって掲載される戦争の被害者などの写真には違和感を感じる。さらしものにするような写真の見せ方に撮られた人たちへの配慮が感じられないから」
とナレーションが入る。

その後、なんとも汚いしゃべり方で取材者の責任とか、カメラマンのあるべき姿とかを話すのだ。
この番組の中で批判のやり玉にあがったのが、よりによって宮嶋さんだった。
週刊文春にヌードのページはないし、宮嶋さんを含め登場するカメラマンは誇りを持って、立派な仕事をしている方たちばかりなのに。

それに、ヌード写真や漫画やゴシップ記事の載った雑誌にだって、どんどんイラクやパレスチナやアフリカの写真を載せたらいいんじゃないの?。
写真を見せる対象を差別するの?万人にアピールしたらいいんじゃないの?

さて、寄り道が長くなったので、一気に近道。
宮嶋さんの講演会、卒業した私立の進学校である、白陵中・高校の事務長、校長、理事長やお父上も来訪された中で、写真をふんだんに使いながらバグダッドの兵士や市民、サマワの自衛隊員の方々のことを話してくださった。
時々笑いをとりながらだ。

商売道具のカメラを投げ出して地下防空壕に逃げ込んだことや撮影中のロイターのカメラマンが被弾した時は写真を撮るどころではなかったとのこと。

死んでもおかしくない環境の中で撮り続けてきた貴重な写が披露された。
過剰なメッセージが込められていないところこそいいのかもしれない。
押し付けられるのではなく、感じ取るのは見るほうだからだ。

宮嶋さんはこれからもまず自分自身の好奇心を満たす写真を撮り続けていくという。それが結果として見る人の好奇心とシンクロしたらいいわけだ。

講演前も講演後も宮嶋さんは写真集や著書に必死にサインをし続けていらした。
一つ一つに押印して、本が汚れないようにティッシュをはさんでいる。
そして、一人一人に立ち上がって、お礼を言って、握手する。

フツーのおばさんの私に、(前日まで)静岡で開かれていた写真展の最終日は亡くなった橋田信介さんの誕生日だったんですよ。と、話し掛けてくださる。

ほんとにいい人だ、宮嶋さん。
9月にまたイラクに行かれるとのこと。
どうぞ、ご無事で、いいお仕事をと、祈るような思いだ。

(もちろん、blogへの写真使用を快諾してくださいました)



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カップル、3組

2004-08-24 | 日常・身の回り
11時に少し前、
夜遅くても、酔漢、酔女の少ない車両。
いつものこと、この路線は。

前に座る若奥さんが
かまっているリラックマ。

あまりのかわいさに
こちらに座る(ノン)若奥さんが
カメラを向ける。「撮らせてね」




あらあら、
若夫さんが取り出した、
もう一つのリラックマ。
並べて、ピッ。

(ノン)若夫が問う「すぐ、取れた?」
「イヤー、結構つぎ込みました」

同じ駅で降りたカップル、3組。


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