近くのスーパーで
ピュアウォーターの無料供給サービスを始めて1年以上になる。
私はどんなもんかなぁと横目で見つつ、飲料用には2リットル入りペットボトルの水を買い、調理用には水道水を使い続けてきた。
実際、利用している友人に尋ねても味のほどはよく分からないと言う。
ところが昨年、お隣に越してこられたYさんがご飯、お茶、コーヒーの味が違うと教えてくださった。朝、昼、晩、換気扇からおだしの利いたいい煮物の匂いを漂わせてくれるYさんの言うことなら間違いないだろうと、私もサービスを受けることにした。
ピュアウォーターは超微細な孔を無数に持った半透明膜によって、水道水に含まれる有害物質を取り除き、水(H2O)の分子だけを透過させてできた純度99%の水だそうだ。
ネットで検索すると、こんな情報も拾える。
おいしい水として・日本茶・コーヒー・紅茶に
――香りがよくなり、コクのある味わいが楽しめる。
・炊飯に
――硬度の低い純水は、ご飯が真っ白でふっくら、おいしく炊き上がる。
・パスタ・麺類に
――麺がおいしく茹で上がる。
やさしい水として・赤ちゃんのミルクや離乳食に
――余分なミネラルを含まないので安心して使える。
・植物・生花に
――限りなく不純物が除去され、吸水力に優れている純水なので
鮮度が長持ちする。
ほかにもアトピーや美肌のためにいい、ともある。
なんかいいことづくめだ。
汚れた水でさえ手に入れるのが困難な国々があるというのに、なんとぜいたくなんだろう。
まあ、築25年の我がマンションの配水管は腐食が進んでいて、水がきれいだとは言いがたいし、無料だし試してみるのも悪くない。
最初に専用ボトル3.8リットル用を525円で買えば、スーパーのクレジット・ポイントカードで1日1回無料で利用できる。
で、お味の方はというと、
水として飲むとのどが渇いていて冷たかったら、ピュア水でもミネラル水でも区別なくおいしく感じてしまう。
ご飯は我が家は雑穀を入れているので炊きたてに、やはり差は感じない。
味噌汁はおいしいと感じたけれど味噌の入れ具合だったかもしれないなぁ。
お茶、コーヒーは茶葉、豆にもよるけれどおいしいような……。
結局、あきらかな差は分からないというのが正直なところ。
私の舌はそれほど繊細じゃない。
もともと何食べても、何飲んでもおいし~いのだ。
ところで水3.8㎏、結構重い。
お菓子や飲み物など余分なものを買って、荷物を重くしたくない。
お店にとって客寄せの一環のこのサービス、果たして有効だったんだろうか?