「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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コラム⑤ ミシシッピー川の畔でギターを弾く

2009-02-13 09:18:06 | Music Life
小さい頃から黒人音楽が好きでねぇ。
まあ、いつも言うことだけれど、BEATLESが扉を開いてくれ、
黒人音楽はその後知った、俺にとっての「最高の音楽」なんだ。

何が最高かって?
それは「奴隷」から始まった「アメリカの歴史」、
そこから生まれた音楽だと理解した時じゃないと分からないかも・・・

そんな厳しさの中「人生を歌う」彼らの力強い姿に
自分を重なり合わせた時に感じたんだ。
明らかに既存の音楽には無い「リアルさ」を、ね。

今日ここで言う「黒人音楽」ってブルース、ゴスペルだと思って欲しい。
商業的なものが、まだまだ入り込む余地の無い時代の黒人音楽にこそ、
俺には「究極に熱い音楽」に見えてしまうのだ。

何のために音楽をやっているのか・・・
俺は「生きる為に」音楽をやっている。
お客様からお金を頂き演奏する時は別として、
それ以外はエレキなんてプレイしない。
全てアコギかリゾネイターを「日々生きる為」だけに弾いているんだよねぇ。

そしてブルースや非常にパーソナルなバラッドを歌うんだ。
「恋を謳歌するような歌」はほとんど無いよなぁ。
ラブソングを歌うとしたら「無情の愛」的な曲になるよね。

「アーメン この街で 曖昧な子を愛し」
「アーメン どの街も 愛想の無いストロベリー・タウン」
                 (MASH作 Strawberry Town より)

こんな感じにね。

「黒人音楽を知るにはミシシッピー川に行かないと!」
中学生の時から俺に突きつけられた漠然とした思い・・・。
10年以上前にニューオリンズから入り、ミシシッピー川へ行ったんだ。

そして長年の夢であった川っぺりでブルースを弾いて、歌った。。
信じられないくらい満足だったなぁ。
あの時から「自分の生きる場所」が決まったもんね。

自分が信じた音楽、文化を「伝えたい」・・・
それはステージで歌っていたポップ・ロックとは別だったよね。

25歳の時、「俺はブルース・マンだ!」なんて宣言してね。
まだまだガキだったから、実際は「ブルースのブの字」も分かんなくてさ。
なんかクラプトンみたいなブルース・ロックしか出来なかった・・・
酷く落ち込んでね、それから色々やってきて、挫折して・・・
ようやくブルースってものを歌ってもいいかな・・・なんて。

もちろんまだまだ黒人にはなれません

夢は叶うもの
そう思い続けて「生きる為」に歌います。

そうしたらまたミシシッピーに会いに行こうっと

<2/13 Mash>
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