「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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MASHが選ぶ「今日の1枚」 ⑱

2009-02-14 11:04:26 | Music Life
BEATLESのLOVEが出た時から
多くのファンからは評判が悪い・・・

俺の店でも「あれは最悪だよ!」とか、
「ビートルズじゃないよね!」とか、
様々な悪評を聞いたなぁ。

その反動じゃぁ無いけれど、
今こそ反論しないとね。
俺はビートルズのリアル・ファンだからね。

まずビートルズ・ファンって頭が固い。
それがビートル・マニアになると遊びが無くてモテナイ
そんな大人が思うことって、CDやレコードで聴いてるものが全てで、
新しいものを受け入れようとしないんだ。

リアルなファンはすでにモノとステレオでテイクが違ったり、
ビートルズの奥深い全ての音を楽しんでいるから、
この「LOVE」だって、大きな懐で聴くに決まっているんだ。

だって、これはジョージ・マーティンというプロデューサーが
確実に5人目のBeatlesだって思い知らせる
確固たる傑作に仕上がっているんだもん。

俺は常に4人だけがビートルズだとは思っていない。
ジョージ・マーティンの役割は当時から多く、
初期は鍵盤やパーカッションとしても参加しているし、
何よりも「彼のサウンド戦略」が確実に世界的ブームを作ったことは明白

ファン・レベルでは全く知らないだろうけれど、
各国では60年代当時から70年代まで、
原盤のマスターに手を入れて発売されたLPやEPがた~くさん有る。

それこそ、「なんで?」と思うMIXや「仕打ち」が腐るほど・・・ね。
US Capitolモノ「YESTERDAY」で聴かれる深いエコーはどうなの?

そんな音を掘り尽くした俺から言わせりゃ、
「Beatlesを知り尽くした男」、ジョージ・マーティンの仕事でしょ?
「LOVE」は愛情たっぷりに仕上がっている傑作だと思うね。

お国事情に合わせた長短盤、MIX違いが腐るほど有るBeatlesにしてみりゃ、
この「LOVE」、素晴らしい2000年代のビートルズだよ。

こんな作品を始めに、ビートルズに入り込んでもらっても構わないぜ!

<2/14 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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