「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

コラム③ ラジオの存在意義

2009-02-07 10:26:14 | Music Life
アメリカではラジオ文化が浸透している。
そのお陰で車の中ではCDやテープなんて必要なかったし、
今でもそうだよねぇ。

100チャンネル以上ある地域もあるし、
どこでもロックやJazz、Blues、ソウル、ラテン・・・
ありとあらゆる音楽が聴けるんだよね。
有線のようなもんかな

圧巻だったのはニューオリンズの部屋で聴いたゴスペル・チャンネル。
どこかの教会のミサを生中継していて、
師の演説から歌まで、実に迫力ある2時間半だったなぁ。
知らない人達の演説と音楽・・・
多分ローカル・ヒーローな人達だよね。
観衆(信者)の興奮のリアルなことリアルなこと
南部では黒人音楽がずっと残っているんだ。
嬉しかったなぁ

でも、ここ日本ではそうはいかん
決まった音楽が主流だもんね。
これには音楽業界の裏の話が不可欠なんだけれど、
話すよりも「相対性理論」というバンドの「地獄先生」という曲が流れれば
ほら、分かるだろ?

俺ひとりの時、車では出来るだけラジオを聴くようにしているんだ。
こうでもしないと「新しい音楽」や「趣味じゃない音楽」を
耳にすることって実際少ないからね。
でも大体において嫌な気分にはならないようにしている。

そんな中、昨日FM横浜で
「相対性理論」というバンドの「地獄先生」という曲が俺を嫌な気分にさせたな!

先生 知らないこと知りたいの
見えないものが見たいの
教えて 教えて 教えて
                「地獄先生 歌詞をラジオより聴き取り」


「音楽は露骨に風俗に成り下がっているぜ
と言いたい。
商売の香りがプンと鼻に付く「エロ歌詞&声」に世の男は萌え~なのかもな・・・
商売としては「当たり」だろうけれど、
「音楽としては」最低だね。

「音楽は金儲けの道具ではない」と思っている俺と、
「食えなきゃプロじゃない」という俺の両方の哲学の狭間で
彼らの音楽には考えさせらたけれど、
「性」でお金儲けをするべきではない、
と言うのが俺の絶対の哲学だからね

「性」+「可愛い声で歌う」=「金儲け」

「ビジネス至上主義」という絶対の業界哲学が音楽を駄目にする

もちろん、彼らの趣味がコレなら擁護する理由なんて何もないし、
勝手にやっててもらって構わない。

とにかく俺にとって、この曲は最低だし、
俺にとっての、ラジオの存在意義を感じたよ。

ちなみにメロディはどこにでもあるオーソドックスなPOPSで、
演奏は過去のRock,Popsの焼き直しの安全策。
「売れ線路線まっしぐら」と言ったところだ。

何度も言うけれど、戦略的には分かるよ

でもまかり通っていくことに、俺一人くらいハード・パンチでもいいだろ?

既に大ヒット中とのコト・・・
モテナイ男のための音楽だ。

<2/7 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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