今年も、そろそろと思っていたところ、昨日、オオムラサキのオスを初見しました。場所は栗林外側のクヌギの木です。この木を数年前から傷をつけて、樹液を出やすくしていたのです。そこにきて、樹液を吸っていました。よほどお腹がすいていたのでしょうか。まったく近くによってもにげませんでした。しかし、羽を広げることは、せず、美しいむらさきは撮影できませんでした。もうしばらくはチャンスがあるでしょう。
クヌギの木はこの前、傷をつけました。昨年はあまり樹液がでませんでした。今年もあまりでている雰囲気ではありません。調べてみると、傷をつけても樹液をだすことは、むづかしいとのことです。自然は蛾の一種が木にもぐりこんで、うまく樹液をだすようです。なたなどで、傷をつけるのは、木をいためつけるだけでやめたほうがいいという記事が多かったです。
さて、オオムラサキのほうですが、近くに大きなエゾエノキがあります。この木はこの前まで、ムクノキだと思っていたのですが、どうも違うようで、調べてみるとエゾエノキでした。この木を食草にしているのでしょう。
ギフチョウの生息数はカンアオイの株の数に相当依存しているようですが、このオオムラサキは、エゾエノキの大木があるにかかわらず、少ししかみることはありません。これまた数パーセントの羽化率です。増やしたいと思ったら、温室みたいにかこって、エノキの木をそだてないことには、いろいろな天敵にやられるのでしょう。きびしい世界です。エゾエノキの若苗はあっちこっちにはえています。メスを捕まえて囲いをして、そこに産卵させる手もないわけではないのですが、メスもすくなすぎて、こわくてそれはできません。もう少し自然の中で増えたらなあと思っています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます