インドでは、人々は何千年もの間、火の力を利用してきました。僧侶(プジャリ)は聖なる火の儀式を行います。これはヤジュニュアと呼ばれ、ヒーリングや祝福を与える事に、特に用いられます。歴史を通じて、インドの国王は国を疫病や干ばつや敵から守る為に行われるヤジュニュアに莫大な財産を使ってきたのです。
古代から、ヤジュニュアは行われてきました。今でも無数の人々によって行われ続けています。それぞれのヤジュニュアがそれぞれの人に働きかけます。それを見るだけで大きな恩恵があるのです。5~6人の僧侶(プジャリ)が浄化する火の周りに座り、ヴェーダーのマントラを使って、人々の問題を火の中に投げ入れ、清め、焼くのです。
ヴェーダーは、インドで最も古い精神世界の教本です。超自然パワーを持つ聖人が瞑想によって生み出した、神への祈りの儀式です。そこには、パワフルなエネルギーの波動が含まれているのです。
僧侶(プジャリ)たちは、それぞれ固有の問題にそって、固有の神格や神や女神(エネルギーの力)へとマントラを向けます。火の神のエネルギーであるアグニーに施す為にギイー(牛乳で作られる清められたバター状の油)や花や果物を使って、何度も何度もマントラを唱え続けます。僧侶(プジャリ)たちは、その人間の持つカルマを全て火の中に投げ入れ、浄化します。
マントラを通して、僧侶達(プジャリ)は火に向って(神について)言います。「私がいかに馬鹿(無知)であろうと、神はどこにもいる事を知っています。私は小さな火の中に神を見ています。私はここに小さな火を灯し、全てのカルマを神に差し出しています。私はギイーを使い、花や果物を使っています。私は神に施しをさせて頂いています。
たった今、神は火の中にいらっしゃるのです。火の中にやって来られた。火はどんな物でも燃やす大きな力を持っている。私を取り巻く障害がなんであれ、たった今、火の中にくべてしまおう。おぉ、神よ。私はあなたがこの火の中におられる事を知っています。どうか、この者を助けてやって下さい。」僧侶達(プジャリ)は火の前で、神を高らかに讃えるのです。
数日前に、火に雨を降らせるように頼むと、雨は降るようになる。これは、何度も何度も起こった事なのです。人々が火に強い信仰を持っていたから起こったのです。ヤジュニュは、まだ続いています。ヤジュニュは、全ての望みを満たす為に働くのです。今日もヤジュニュは全ての目的に使われています。ヤジュニュアは目に見える恩恵が沢山もたらされます。例えば、病気が改善されたり、貴方に振りかかっている問題が解決されたり、仕事が成功したり、霊的に成長したり、精神的に強くなったり、傷ついた心を癒したり、憂鬱や個人的な失敗を洗い流したり、あるいは、幸せを運び、財産と家族の繁栄をもたらしたりするのです。
例えば、ある人が100年間の自分の財産を守る環を作る為にヤジュニュをやったとしましょう。すると、100年間子供を病と悲劇から守る為に、最も高度な保護が与えられる事になります。ヤジュニュの力はこの様に絶大なものなのです。どの位続ける事が出来るかは、僧侶(プジャリ)の人数と彼らが火を使う時間次第なのです。
ヤジュニュは、距離がどんなに離れていても効果は変わりません。もし、ある人がヤジュニュを望み、それが執り行われると、それからは、世界中の何処にいようが、火は浄化をしてくれるし、エネルギーの波動は彼に送られる事になるのです。自動的に最も高度な送信機により電波が送られ、ラジオが受信するようなものである世界のどこにいようが伝える事が出来ます。・・・・それが火のエネルギーなのです。
これで、シルディーサイババが自分のドワルカマイ(小さなお寺)で火を燃やし続けた意味が理解できたでしょう。彼は、そこで火を燃やし続けるように強く命じたのです。そして、今日まで125年間以上ずっと燃え続けています。
ババは自分のドゥーニ(火を燃やす炉)の前に座っていただけで、人々のネガティヴなエネルギーを浄化し続けたのです。彼は自分の魂を通じて火を自由自在に操りました。そのエネルギーはとても巨大なエネルギーなのです。
もし、ある人がババのお寺に行ったなら、その人が感ずる事なく、彼の魂に影響を与え、彼のネガティヴなエネルギーを吸い取り、浄化するでしょう。彼が火の前に座り、火から出る煙を顔にかけると、彼の持つ棒気は治るのです。その煙は、火から出る熱エネルギーを持っているからなのです。
(シルディー、サイババに頭を垂れよ - 皆に平安が訪れますように)