僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.698【 時 間 の 壁 】改訂版

2024-06-03 05:21:57 | 
( 再投稿 )

   時 間 の 壁

        にのみや あきら

あの時間から
この時間にやってきた
だが、この時間から
あの時間へは過去だから
戻れない
戻るためには
分厚い時間の壁を
破らなければならない
未来への移動はスムーズだが
過去に戻るのは不可能
刻んだ過去は動かせない
過去は記憶だけ
捨ててしまうしか
諦めるしかない
それが時間の壁であり
天の定め事でもある

1995.9.20.作
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