ストレスためない
女性の薄毛治療を専門に行うAACクリニック銀座(東京都中央区)の浜中聡子院長(39)
によると、女性の薄毛は、頭頂部を中心に髪が薄くなる「びまん性脱毛」が主な症状。
血流の低下が一因とされ、睡眠不足やストレス、加齢などにより頭皮が硬くなり、頭頂部まで
栄養が届かなくなる。激しいダイエットも血流の低下を招くことがあるという。
女性の毛量の維持には、女性ホルモンの一つ、エストラジオールも関与しており、産後や
更年期にホルモンバランスが乱れると抜け毛が増えやすくなる。また、女性ホルモンが
低下すると、うねりや乾燥が強くなり、髪は細く切れやすくなるという。
浜中院長は「髪の健康のためには、バランスの取れた食事と睡眠、ストレスをためない
生活が大切です」と話す。
女性も男性型に
更年期などで女性ホルモンが低下すると、男性型脱毛症状が目立ち始めることもある。
治療としては男性と同様、血管拡張効果のある発毛成分「ミノキシジル」を含む外用薬が
有効だ。ただ、男性が内服する男性ホルモン阻害薬「フィナステリド」は、妊娠中の女性が
使うと胎児への副作用があることが知られているので、女性には使用しない。
つむじから手前5センチ 髪の根元を立ち上げる
『解決!大人の髪のSOS』の著書がある東京都中央区のヘアケアブランドショップ
「ラ・カスタ銀座本店」のヘッドセラピスト、細川ひろ子さんに髪の整え方を聞いた。
「ボリュームを出したいときは、生え際から頭頂部に向かい、毛の向きとは逆方向に
ブラッシングをします」と細川さん。つむじから手前5センチの髪の根元を立ち上げる
テクニックを身に付けると髪形がきれいに決まる。
シャンプー後の髪の乾かし方にも正しい方法がある。まずは、ドライヤーで後頭部から
頭皮を乾かし、髪の内側に風を送る。髪が8割程度乾いたら、冷風に設定してクールダウン
させる。こうすることで、ふんわり自然なボリュームが出るという。
(2014年11月11日 サンケイ新聞)