ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

春夏冬

2012-12-24 | Weblog
 秋がありません。飽きない、商いに掛けているのですが、「春夏冬」はいま制作中の本のメインタイトルのキーワードに決定しました。語り手、聞き書き手、アドバイザー。三人の協同作業のように進めている自分史本の制作ですが、ほぼ原稿が仕上がり、やっと書名が決まりそうになりました。あとがきもほぼ煮詰まり、今日の昼の打ち合わせで決着しそうです。本の発行は二月中が目標です。あとがきから語り手の熊井隆一さん(87歳)の思いを抜粋転載します。

 「春夏冬」などというケッタイな題名になってしまいました。わたしは春夏秋冬、四季おりおりの変化が大好きです。住まいは京都府庁前と、大文字山中腹の鹿ケ谷と、二カ所を日々行ったり来たりしていますが、四季の移ろいは京都市街を見下ろす鹿ケ谷徳善谷あたりもすばらしいです。すぐ麓には銀閣寺、法然院、霊鑑寺、哲学の道……。一帯の紅葉の見事さは格別です。春夏冬なら秋がなく、わたしの大好きな紅葉に申し訳ない気がしました。
 京都の春は桜、夏は祇園祭に大文字五山送り火。秋は紅葉、冬は社寺などの雪化粧。数え切れないほどいっぱいの魅力を詰め込んでいるのが京洛です。これほど美しい自然やすばらしい祭などに満たされた、世界に誇れる古都は珍しいでしょう。京都という町は、先人たちが長年にわたって延々と築いてきた偉大なる観賞観光装置です。わたしは八十八年間、この京都とともに歩んできました。実に幸せな日々でした。四季を八十八回も繰り返し楽しんだわけです。……
 (書名の決定は)結局はおふたりに押し切られ、「飽きない」「商い」、そして秋のない「春夏冬」に題名は決定してしまいました。「このユーモア感覚が絶対に面白い」と両人は確信しておられるのですが、さていかがなものでしょうか。……
 大切なのは飽きないこと。退屈な人生を送ることほど、もったいない生き方はない。失敗しても面白おかしく、変化を楽しみながら明日を信じて生き抜くことを、この本で記したつもりです。どんな人生でも、働く商いも飽きずにチャレンジするのが肝心だと、わたしは信じています。……

 メインタイトルは『飽きない春夏冬』に決まりそうですが、最終ではありません。「春夏冬」は関係3人がOKを出しましたが、「飽きない」にはまだ異論があり、今日の打ち合わせで何とかしなければなりません。それにしても本の題名を決めるのは大仕事です。表紙の帯文もやっかいですが、書名は二転三転、赤子の名づけよりもむずかしい。
 いずれにしろ、すばらしい本が年明けに誕生します。市販流通もします。完成が近づけば続報しますが、前評判は上々のよう。乞うご期待w
<2012年12月24日 クリスマスイブ>
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国民は自分の生活が第一 | トップ | 不当逮捕 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事