ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

京都御苑の図書祠 

2007-11-18 | Weblog
 京都御所のある御苑は、森の博物館である。これまでに観察された野鳥は百種を超え、チョウ五十、トンボ二十、セミ八種以上などなど。
 最近に発見したのだが、御苑の一角に図書館がある。館といっても「祠(ほこら)」のような、実に可愛いい小さな建築物である。
場所は、御苑の東寄りの中ほど、新しく完成した京都迎賓館のすぐ北の森にある。まわりは下草の多い、こんもり繁った「母と子の森」。
「森の文庫」というのが正式名称だが、一辺二メートルほどの小屋の四辺が本棚になっており、数えてみると約六百冊ほどの本と紙芝居が並んでいる。管理者はおらず、良心や善意に支えられたオープン文庫なのがいい。盗難もなさそうである。屋根も桧皮葺風で風情がある。
 管理運営は、環境省京都御苑管理事務所。貸し出し制度はなく、すぐ近くの木製ベンチやテーブルで読む閲覧のみ。近ごろ少し寒くなってきたが、露天図書館なので、開館時期は四月から十一月まで。あと少しで、四ヶ月間の休館期間に入ってしまう。
 蔵書は子ども向けの本が主体だが、自然をテーマにしたものばかり。シリーズ本の一部を紹介すると、「えほん生物のせかい」「小さなずかん」「シートンどうぶつ記」「ファーブルこんちゅう記」「椋鳩十 動物どうわ」などなど。紙芝居は、演じるための木箱・舞台まである。おとな向け本も「日本の野生植物」「牧野富太郎植物記」などが揃っている。
 緑と紅葉に囲まれた図書祠を写真でお見せしたいのだが、残念ながらまだパソコンとデジカメが使いこなせない……。本当に残念である。

「森の文庫」案内
管理:環境省京都御苑管理事務所 TEL 075-211-6348
開館:四月~十一月 午前九時~午後四時
   閉館時には、四面のシャッターが下りてしまいます。
   雨天閉館
<2007年11月18日>
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