ワイのもじけたブログやで~

模型作りや旅行記、日々の出来事など気ままに紹介しています。
(開設2015年1月1日)

本日の到着キット(2021-22) 「ミクロミル(AMP)1/72 ゼンガー・ジルバーフォーゲル対蹠地爆撃機」

2021年06月28日 13時39分00秒 | 趣味
雨が降りそうで降らない日が続いていますが、今朝、両親のお昼の食材を買いに近くのスーパーへ行く途中、今年初めての蝉の鳴き声を耳にしました。もうそんな季節なんですね。

そんな夏を感じる朝、先日のコメートに続いて今日も予約していたキットが届きました。これで6月の到着キットは3個となりました。

今朝届いたのは 「ミクロミル(AMP)1/72 ゼンガー・ジルバーフォーゲル対蹠地爆撃機」です。ドイツの計画機や試作機を取り扱った本には時々紹介される事のある飛行機ですが、言うまでもなくペーパープランで終わった飛行機で、実体化された事はありません。

パーツはこれだけです。(某サイトから拝借して加工しています。)簡イキットですが、パネルラインのスジボリなどはシャープに仕上がっています。以前製作したカリーニンK-12からは多少進歩しているように思いますが、良く見るとヒケなどが散見出来ます。完成すると全長約389mm、全幅約208mmとなります。

デカールとキャノピーのマスキングシールの他に、3Dプリントされた計器パネルの立体デカールが入っています。最近、こう言う3Dデカールがはやりのようですね。

マーキングは1種類ですが、当然でっち上げマーキングです。自由に塗装するのもありだとは思いますが、垂直尾翼の国籍マークはバルケンクロイツではなくハーケンクロイツにしたいですね。説明書は封印された状態で取り出せないのですが、塗装指示には該当するMr.カラーの塗料番号が併記されています。これもちょっとした進化ですね。

それでは最後に、ゼンガー・ジルバーフォーゲルについての解説を載せて置きます。(って、キット紹介文のコピペです。😅

ジルバーフォーゲル(「銀の鳥」の意)は第二次世界大戦時のドイツによるアメリカ爆撃機計画で宇宙ロケット研究者、オイゲン・ゼンガーが発案した有人スペースプレーンです。
機体はリフティングボディの特性を持ち、離陸は全長3kmの1本のレールを使用するロケットスレッドで加速しマッハ1.5で離陸するとされていました。
離陸後はロケットモーターにより上昇加速し、高度約160km/時速約5000kmまで達した後は熱圏と揚力が得られるようになる成層圏の上層部をプルアップと滑空を繰り返しながら飛行することでアメリカだけでなく地球の裏側までも到達するとされていました。
目標に接近すると300kgの爆弾を投下し、任務完了後は太平洋にあったドイツ領土の島もしくは同盟国である日本が占領している地域に着陸するというプランでした。
この計画では本機は有人とされていましたが、発射時のGの問題や離陸前のソニックブームによる機体への影響、飛行軌道による空力加熱の問題などの課題が多く残っており、それらへの考察や解決策へのアプローチなどの記録は残っていないものの、第二次大戦後に米ソはこの計画によって生まれた技術を持ち帰り、現在でも研究開発の続いている極超音速滑空ミサイルへと昇華させています。


以上のように紹介されていますが、アンダーライン部分の「高度約160km/時速約5000km」ってどう言う意味なんですかね? 高度160kmで、時速5000km出せたと言うことなんでしょうか? いずれにせよ、今から80年前にこのような大気圏(成層圏)を飛行して敵国を爆撃する飛行機(ロケット?)を計画していたとはドイツ人の発想力には今更ながら驚かされますね。そんな計画機を3D化したミクロミルにもビックリです。まさかキットが出るとは思いもしませんでした。😲

6月の到着キットはこれが最後になりますが、6月発売予定だったキットの幾つかが発売延期で7月下旬になってしまい、集中して入荷しないかちょっと気になります。去年よりはキットの購入数は減少していますが、今年後半どんなキットが登場するのか、悲喜こもごも注目したいと思います。


本日の到着キット(2021-21) 「ガスパッチモデル1/48 メッサーシュミットMe163B コメート」

2021年06月26日 20時45分00秒 | 趣味
雨が降りそうで降らないそんな空模様の中、奈良県の道の駅巡りに行って来ました。去年の夏に訪問した所ですが、なぜか写真が行方不明で、このままではブログにアップ出来ないので、妻を誘って写真を撮りに行って来ました。無事に3ヶ所の道の駅の写真を撮って、先ほど帰宅した所です。

そんな道の駅巡りをしていた時に、予約していたキットが届きましたので、紹介して置きます。

今朝、私たちが出掛けた後に届いたのは、「ガスパッチモデル1/48 メッサーシュミットMe163B コメート」です。1/48としては、トライマスターのキット以来、久々の新キットになると思います。

以下パーツ群ですが、写真を撮る時間がなくて、某サイトから画像を拝借させて頂きました。(上のパッケージの画像はスマホで写したものをトリミングしています。)




モンモデルの1/32キットを1/48にスケールダウンしたような内容のキットで、パーツ数もシンプルな機体の割りには多いように思います。エデュアルドやICMのキットに雰囲気的には似ている感じがします。(私だけかもしれないですが…。)


クリアパーツの透明度も良好で、マスキングシールも同梱されていて、この辺は良心的に思います。(その分、価格はちょっとお高目ですね。)


エッチングパーツとレジン製のガンベイのパーツがセットされています。エッチングパーツは必要最小限って感じで、余計なものがないのは嬉しいですね。ガンベイのレジンパーツもシャープなデキです。


マーキングは6種類。(この写真は箱絵のサイドに掲載されているのを撮影して加工したものです。) 他のキットと被らないような配慮が見られますが、中には難易度高目のマーキングも含まれています。デカールはカルトグラフ製の高品質なものとなっています。

ガスパッチモデルのキットを購入するのは今回が初めてで、どんな内容なのか楽しみにしていました。過去、乙式一型偵察機やHs123などのインジェクショキットが登場した時にも興味を持ちましたが、価格設定が高価で、内容も上級者向けのような感じだったためにスルーしましたが、コメートなら何とかなるんじゃねぇ?って事で、久々の1/48と言う事もあり、予約していました。ガスパッチモデルと言うのは、ギリシャのメーカーのようで、少々不安視していた部分もありましたが、そんな不安を感じさせない、素晴らしいキットだと思います。ただ一つ残念なのは、価格設定がお高目になっている点で、もう少し安価で提供して欲しいですね。今後、どんなキットが登場するのか、期待したいメーカーです。

明後日も奇想天外なキットが届きます。お楽しみに!


近畿の道の駅 全部巡ってやるぜ!≪奈良県編≫ 第6回 奈良県最東端の道の駅へ

2021年06月24日 23時57分40秒 | 道の駅
オリンピック開催まで1ヶ月を切りましたが、今から約2年前、開会式のチケット争奪戦に参戦し、悉く惨殺されてしまいましたが、それが今では結果的に良かったように思います。何だか皮肉なもんですが、当時、こんな事になるとは誰が予想したでしょうか? コロナの感染拡大が心配ですね。オリンピックは好きなんですが…。

さて、近畿の道の駅巡り≪奈良県編≫ 第6回は奈良県最東端の道の駅の紹介からとなります。こちらの道の駅も、前回紹介した道の駅からの続きとなります。

奈良県最東端にある「道の駅 伊勢本街道 御杖」の案内標識です。奈良県宇陀郡御杖村にある道の駅で、国道368号線が登録路線となっていますが、国道369号線との重複区間でもあります。三重県との県境は直ぐそこです。

「道の駅 宇陀路室生」からのルートですが、Googleマップを張り付けると何故かこのようになります。実際はR165⇒r28⇒R369を走行しています。(真ん中のルートですが、標示が変わる場合があります。)

道の駅の入口にある案内看板です。このまま北上すると国道368号線と国道422号線の重複区間に入り、三重県名張市に入ります。(右手方向は津市方面) 国道422号線は分断区間のある国道として酷道マニアにけっこう有名な国道ですね。

こちらの道の駅には「みつえ温泉『姫石の湯(ひめしのゆ)』」が併設されており、日帰り温泉が楽しめます。この日はコロナの関係で休業していましたが、温泉好きには楽しめそうですね。


「御杖ふるさと交流公社」が管理している道の駅で、温泉設備が完成した2004年8月9日に登録(開駅日は同年7月)された道の駅です。建屋内には産直販売コーナーを含め、レストランや土産物コーナーなど、道の駅としての定番設備が整っています。伊勢本街道を辿って伊勢方面に行く途中の休憩所として賑わっているようです。到着時間が遅かったのか、産直販売はご覧のような状態でした。

この日はもう1ヵ所どうしても行って置きたい道の駅があり、「道の駅 伊勢本街道 御杖」のスタンプをゲットして、早々にこの日最後となる道の駅に向かう事にしました。

この日最後に向かったのは「道の駅 針T・R・S」で、奈良県の道の駅巡り最後に訪れる道の駅となります。(「えッ?まだ12ヶ所しか紹介してへんのに最後ってどう言う事や! 奈良県の道の駅って15ヶ所って言ってたのに…。」と思われるかもしれませんが、詳しい事は後述。)「道の駅 伊勢本街道 御杖」から国道369号線を北西に進み、約50分程で到着します。結構遠いです。

少々ブレてしまいましたが、車内から写した案内標識です。「道の駅 針T・R・S」と言うと、バイク乗りの聖地のような所で、この日も多くのライダーが訪れていて、まるでバイクの品評会の様相を呈していました。

「道の駅 針T・R・S」のモニュメント看板です。1998年4月17日登録、2001年7月28日に開駅となった奈良市にある名阪国道(国道25号線)の道の駅です。現在の運営会社はダイナックと言うサントリーホールディングスの子会社となっています。

温泉施設や飲食店、土産物売り場などが営業しており、西日本では最大級の道の駅となっています。小腹が空いたので、屋台でコロッケを購入しました。以前、ブログ開設前に国道370号線を全走破した時以来の訪問となりました。

人が多過ぎて建屋内の写真が撮れなかったので、外の景色を写しましたが、ご覧のようにバイクだらけって感じで、バイクを見ているだけで楽しめる道の駅となっています。とは言え、乗用車の駐車場もかなり広くて、迷いそうになりますね。因みにT・R・Sと言うのは、「Tea Time Resort Station」の略で、テラスと読みます。

奈良県の道の駅巡りはこの「道の駅 針T・R・S」で全制覇となるのですが、まだブログで紹介出来ていない道の駅が3ヶ所残っています。先に少し触れましたが、残り3ヶ所については、和歌山県の道の駅巡りの時に立ち寄ったり、過去に訪れた事のある道の駅だったりで、その時に写した写真を使って記事にしようと思っていたのですが、なぜかそれらの写真が見当たりません。丁度、一眼レフが不調だった頃に訪問しているので、PCに取り込んだ状態で使えないと分かり、消去してしまった可能性も否めません。(記憶が曖昧) と言う事で、写真がないと記事が書けないので、これら3ヶ所については、改めて写真を撮りに出掛ける予定にしています。コロナの緊急事態宣言も一応解除され、越県も可能になったので、感染対策を万全にして、再訪問する事にしています。

「道の駅 針T・R・S」でスタンプをゲットし、トイレ休憩も終わって帰途に就きました。「道の駅 針T・R・S」を出て、名阪国道(国道25号線バイパス)に入り、西名阪、近畿道、阪和道を経由して和歌山ICで下車、和歌山市内でこの日の夕食を取ってから帰宅しました。

奈良県の道の駅巡りはまだ続きます。

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AZモデル1/72 川崎Ki-78 研三 製作記 #2

2021年06月20日 20時00分00秒 | AZモデル1/72研三製作記
前回から少々期間が開いてしまいましたが、自分の歯医者通いに加え、両親の病院への付き添い、更にはコロナワクチンの接種の予約及び本番などもあって、少々忙しい時間を過ごしていました。歯医者の方はまだ当分かかりそうですが、コロナワクチンの1回目の接種は無事完了しました。2回目は7月9日です。

研三の製作は時間の合間に少しずつ進めていますが、もう少しで塗装工程に入れそうです。今回はそこまでの進捗報告となります。

コクピットは説明書の指示通りMr.カラー青竹色を塗りましたが、正しいかどうかは分かりません。川崎系のコクピット色の可能性が高いかも? シートには適当にストックからチョイスしたシートベルト(エデュアルド製)を取り付けました。これも正解かどうかは分かりません。操縦桿は真鍮パイプで自作したものを適当に取り付けました。って、全てが適当やぁ!😅

操縦席を取り付けました。計器パネル共々接着強度に不安があるので、瞬間接着剤で固定しています。ひと昔前のキットの雰囲気です。

胴体左右を合体して、主翼を取り付けました。胴体左右の合体はコクピットパーツの干渉もなくスムーズに接着出来ました。合いもまずまずって感じです。一方、胴体と主翼のフィット感はあまり良いとは言えず、隙間&段差が生じます。水平尾翼はイモ付けなので、補強する事にして真鍮線を埋め込みました。(このような場合の位置合わせって皆さんどうされてますか?)

士の字状態で接着剤乾燥後、パテ盛りしました。久々にポリパテを使用しましたが、主翼と胴体の接合部分にやや大き目の隙間と段差があったからで、ラッカーパテのヒケを懸念したからです。

パテのサンディングが終わり、消えてしまったスジボリを再生した状態です。神ヤスの120番→240番→400番→600番→800番と進めて、最後に1000番(スコッチ)で仕上げましたが、サフ吹きでアラが見付かるかもしれませんね。

キットのままではプロペラを回転させることが出来ないので、やはりここは回転してこそのプロペラやぁ!と言う事で、一手間かける事にしました。

キットのままではプロペラ軸を穴に差し込むだけになっていますが、その軸自体の長さが短く、接着しろと言う意図がありあり。接着せずに差し込んだだけでは、直ぐに抜け落ちてしまいます。そこでどうしたものかと無い知恵を絞り、軸で回転させるのではなく、プロペラを回転させる方法を選択する事にしました。(ペラの軸を延長して差し込むだけにしようかとも思たのですが、それだと知らない内に抜け落ちてしまいかねないので、抜け落ちないようにしたいとの思いもあって、今回の一手間工作を行なう事にしました。)

プロペラ基部に軸を通す為の穴を開ける必要がありますが、1㎜が限度なので、機首に1㎜の真鍮パイプを取り付ける為、写真のようにランナーに1㎜の穴を開け、キットの穴のサイズに合うように削ったものを差し込み、面一になるようヤスリ掛けしました。機首の先端(断面)が左右対称になっていないのがあとで困った事に…。

1㎜の真鍮パイプを瞬間接着剤で固定しました。スピナに干渉しない長さで調整しています。

プロペラ基部(センター)を開口したプロペラを差し込んだ状態です。このままでは抜け落ちるので、最後に自作のストッパーで抜け落ち対策を施します。

スピナを仮に取り付けて見ました。軸部分との干渉もなく、ペラも軽く回転してバンザイ🙌と思ったのですが…。😓

正面から見て、このペラ位置では機首部分との繋がりはまずまず許容範囲なんですが…。(ペラ位置が分かるようにマステでマーキングしています。)120度右に回すと…。

ご覧のような状態になってしまいます。軸のセンター位置がずれていると言う事も一因でしょうが、元々のキットの胴体左右が対称になっていないと言う事がセンター位置を狂わしているようです。

更に右に120度回した状態ですが、こちらもかなりのズレが生じます。軸の角度をちょっとずつ調整しましたが、一方が合ったら一方がずれると言う状態で、結局、何とかスムーズに繋がる位置(3段上の画像)で駐機させる事にしました。プロペラはスムーズに回転するので、初期の目的は何とか達成出来たと思います。この方法、大きなスピナがあるからこその方法ですね。スピナがないとこの方法はちょっと難しいと言うか、出来ないと思います。

まだ仮組み状態ですが、何とか見られる状態となりました。完成時にはこの状態で駐機ですね。

胴体後部の冷却装置に各パーツを接着しました。少々段差が生じるので、ヤスリ掛けで修正となります。キャノピーのマスキングは画像では1個ですが、2キットとも完了しています。

残された65歳の内に完成させるのはちょっと難しそうですが、66歳誕生日記念キットになりそうな感じで、完成目指したいと思います。

塗装開始の#3へ続く。


本日の到着キット(2021-20) 「アミュージングホビー1/48 ヴェーザーフルーク P.1003/1」

2021年06月16日 15時50分30秒 | 趣味
今日は朝から雨が降り続き、ようやく梅雨らしい風情となって来ました。雨の季節は早く過ぎ去って欲しいと思いますが、やはり梅雨は梅雨らしくあって欲しいと思いますね。蒸し暑いのだけは好きじゃありませんが…。

そんな雨の中、予約していたキットが届きましたので、紹介しておきます。普段は入荷日が確定したと言うメールが届いた後に発送メールが届くのですが、いきなり発送メールが届いたので驚きました。

今朝届いたキットは「アミュージングホビー1/48ヴェーザーフルーク P.1003/1」です。今年3月に予約しましたが、一時発売日未定になってしまったキットで、未定のままいきなり届きました。😲 SA誌の今月号でも紹介されています。アミュージングホビー1/48の飛行機キットとしては、以前紹介したトリープフリューゲルに継ぐ約2年振りの飛行機キットになります。

基本パーツはこれだけです。(画像は某サイトから拝借)思った以上に少なく感じますし、機体の大きさも予想していたよりも小さく感じます。

キャノピーとデカールです。キャノピーの透明度は良好ですが、窓枠のモールドがややごつい気がします。デカールには分割ハーケンクロイツがプリントされていますが、多分使わないと思います。

マーキングは3種類。いかにも実機が存在していたかのようなマーキングとなっていますが、全て架空マーキングです。塗料はアモが指定されています。アミュージングホビー最大の欠点は、組立図に細部の塗装指示が全く表示されていない点で、これはこのキットにも当てはまります。以前は塗装図すら描かれていませんでしたが、最近は塗装図だけは掲載されるようになっています。製作するのはベテランモデラーばかりではありませんし、ビギナーさんの為にも是非ここは改善して貰いたいですね。いくらキットが良く出来ていたとしても、こう言う点でマイナス点があるようでは初心者にお薦めするのは難しいように思います。自分で調べるのが楽しいと言うモデラーさんもいるかもしれませんが…。(輸入代理店はユナイテッドジャパンですので、進言してみましょうかね?)

で、いつものようにヴェーザーフルーク P.1003/1についての機体解説です。(キット紹介サイトからの引用です。)

ヴェーザーフルーク P.1003は、1938年にドイツのヴェーザー・フルークツォイクバウによって設計された複座式垂直離着陸機です。
軍用のティルトローター機に興味を示したドイツ航空省の支持を受け、アドルフ・ロールバッハ工学博士を主任設計者として本機は開発されました。
この機体の最も特徴的な部分は、両主翼半ばから翼を90度回転させプロペラを真上にして、ヘリコプターと同様の方法で垂直離陸し、離陸後は徐々に回転させた主翼を水平状態に戻して前方への推進力を確保しました。
直径4メートルの巨大なプロペラのクリアランスを確保する為に主翼は高翼式で、コックピット背部に搭載された1基のダイムラー・ベンツ DB600系エンジンによって稼働し、吸気は機首下部のエアインテイクから行われました。
降着装置は胴体格納式、コックピットはタンデム配置にされた前後座席に2名の搭乗が可能でした。
P.1003は斬新なコンセプトで設計された機体でしたが、1基のエンジンで両翼端のプロペラを稼働させる複雑な動力伝達機構の開発に目処が立たず、試作機を制作することなく計画で終わりました。
[性能諸元]
全長:8.3メートル
全高:3.1メートル
胴体幅:1.15メートル
降脚装置幅:2メートル
プロペラ径:4メートル
最高速度:時速650km
飛行重量:2000kg


上のように紹介されている事から、P.1003/1の/1と言うサブタイプはメーカーがでっち上げたものと思いますが、ドイツ版オスプレイとも言えるこのようなVTOL機が80年以上も前に計画されていたとは、当時のドイツ人の先見性には今更ながら驚かされますね。

アミュージングホビーからはこの後ドイツの計画機Me262HGⅢ、Ju187がキット化されるようで、ドイツ機ファンとしては嬉しいですが、また2年以上待たされるかも? Ju352出してくれませんかね?

今日は研三の製作記をアップしようと思っていましたが、突然のキット到着で予定変更となりました。研三はサフ吹き直前となっています。(雨で塗装出来ません。)