映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

リミットレス

2011年10月16日 | 映画(ら行)
脳の活性化新薬



           * * * * * * * *

この日は、「猿の惑星創世記」と、この「リミットレス」、
脳の活性化新薬、2連発となりました。
こちらの新薬は脳の働きを100%活性化させるという
AKB・・・じゃなかった、NZT48。
小説家志望といいながら、一行も文章が思いつかないエディ。
つきあっていた彼女にも愛想を尽かされボロボロになっていたところ、
ある男にこの薬を飲んでみないかと渡されます。
その一錠を飲んだ翌朝。
何もかもがすっきりしてクリア。リミットレス。



脳の片隅で眠っていた単なる断片に過ぎない記憶や知識が、
一瞬のうちに蘇り組み合わされて、最も重要な情報として形成されます。
一晩で書き上げた小説はベストセラー。
株取引や投資でも大成功。
カンフー映画で見知っただけの格闘技術も即実戦に使って、敵をノックアウト。
データを分析すれば未来を予想もできる・・・、
とにかく完璧になってしまうのです。
しかし、薬の効き目は一日限り。
この能力を維持するためには、毎日飲み続けなければならないけれど、その入手が問題。
もともと製薬会社のラボから横流しされたもの。
麻薬の入手以上にこれがやっかいなんですね。
そしてまた、ご多分にもれず、この薬には副作用が・・・。



エディが次々襲いかかるピンチをいかに乗り越えていくのか、
痛快なサスペンスアクションとなっています。

本当にこんな薬があったら…、
チンパンジーが使えば、並みの人間以上の知能になるかもしれない。
人が使えば、人並み以上。
・・・ということは周りの人間が猿並みに見えては来ないかな。
こんな薬を一部の人間だけが使用する未来・・・というのは、
猿の惑星以上に恐ろしい結末が待っているような気もします。


この作品は、最後にどんでん返しで、またピンチ!!
と思わせて、そこでまた大逆転。

ひねりがきいていて面白いのですが、
意外にもお気楽なラストなのが、いいような悪いような・・・というところです。

2011年/アメリカ/105分
監督:ニール・バーガー
原作:アラン・グリン「ブレイン・ドラッグ」
出演:ブラッドリー・クーパー、アビー・コーニッシュ、ロバート・デニーロ、アンナ・フリエル




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