映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

チェイス!

2014年12月13日 | 映画(た行)
アクション、音楽、ダンス、驚きの147分



* * * * * * * * * *

本作、まずはオープニングのタップダンスに魅了されます。
インド作品で歌と踊りはつきものですが、
ここのダンスはこれまでのインド映画の『踊り』の枠を超え、
リズム感とその切れの良さ、ズシンと来る重量感に圧倒されます。
それもそのはず、ここのシーンは
世界的タップダンス集団TAP DOGSの振付によるものだとか。
これから始まるストーリーに期待感が膨らみます。



シカゴのサーカス団で、天才トリックスターとして人気のサーヒル(アーミル・カーン)。
マジックとダンスのゴージャスなショーを繰り広げています。
しかし実は彼の正体は、幼い時に父を死に追いやった銀行へ復讐するため、
金庫破りを繰り返す大胆不敵な男。
さてそこへ、サーヒルを追って、
インド本国から敏腕刑事ジャイ(アビシェーク・バッチャン)と
そのドジな相棒アリ(ウダイ・チョープラー)がやってきて捜査を開始します。
バイクによるアクロバティックなカーチェイスシーンにドキドキ・ハラハラ。
こういうのが続くのかと思いきや・・・
中盤以降はサーヒルの人生をかけた大掛かりなトリックが暴かれていき、
情緒的な展開へと変貌していきます。
こういうところもなかなか飽きさせません。



それにしてもアーミル・カーンの筋肉、スゴイですね・・・!!
このマッチョな体のタップダンスには、圧倒されました。
サーカスの新団員アーリア(カトリーナ・カイフ)の、
服を少しずつ脱ぎ捨てていく妖艶なダンス。
これは確かに目を離せない!!



ネタばらしできないのが残念なのですが、
サーヒルの秘密の裏には父親を亡くした以上に悲しい人生も・・・。
この秘密の明かされるシーンがまた、上手いっ!! 
そしてそれはまた、アーミル・カーンの演技力の確かさも浮かび上がらせます。
ストーリーのみならず、映像、音楽、ダンス、そして演技。
いちいち驚いてしまう、あっという間の147分。
インド映画の成長ぶりには凄まじい物があります。
これぞ、エンタテイメント。
今後も楽しみです。



「チェイス!」
2013年/インド/147分
監督:ビジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ
出演:アーミル・カーン、カトリーナ・カイフ、アビシェーク・バッチャン、ウダイ・チョープラー

スピード感 ★★★★☆
歌と踊りのノリ★★★★☆
満足度★★★★★


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