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ターミネーター新起動 ジェニシス

2015年07月19日 | 映画(た行)
本当に帰って来ちゃったよ・・・



* * * * * * * * * *

ターミネーター、1985年の第一作公開から30年。
また、アーノルド・シュワルツェネッガーが
12年ぶりにターミネーターとして帰ってきた記念の作品。
いやー、本当に帰ってきちゃいましたね。
この男。



ターミネーターは何といっても第一作が印象深い。
機械が支配する荒廃した未来。
人類の反乱軍のリーダーなのがジョン・コナー。
その母親であるサラ・コナーを抹殺するために、
殺戮マシーンのT-800が未来から送り込まれてきます。
そしてジョン・コナーは、母を助けるために自分の部下であるカイル・リースを
同じく過去に送り込む。
そのカイルこそが母と結ばれ、ジョン・コナーが生まれることになる・・・という、
タイムトラベルものが大好きな私にとっては
実に不思議でワクワクする物語だったですねえ・・・。



本作はそこを踏まえて、T-800がサラ・コナーを抹殺するために送り込まれるところ
(当時のシュワルツェネッガーの映像がそのまま!!)、
そしてカイルが後を追って送り込まれて来るシーンから始まるわけなのですが・・・。


なんと、そこにはサラ・コナーとともに
年老いたT-800(現在のアーノルド・シュワルツェネッガー)が待ち受けているのです。
一体なぜそんなことが???



こちらのT-800は、なんとサラ・コナーが9歳の時に未来からやってきて、
ずっと彼女を守り続けてきていたのです。
ロボットは古くなってポンコツにはなるけれど、年はとらないはず? 
そうなのですが、まあご都合主義的な説明が一応されておりました。
つまりは、先に映画で語られた未来とは別の分岐をした未来を
私達は見ることになるのです。
こんな説明がOKなら、
まだまだいろいろなターミネーターのストーリーが無数にできてしまいそうですが。



とにかく、こうなるともう、ここでのT―800はサラの父親なのです。
そこへサラと結ばれることになっているカイルがやってくる。
いやはや、これはもう娘の恋人を値踏みする父親以外の何物でもない。
シリアスな物語なんですけどね。
妙なユーモアがあって、イケてます。
しかし、ラストで登場するT-3000には驚かされてしまいます。
これって、禁じ手ではないのか?? 
思い切ったことをしますよねえ。



本作は、1985年の舞台からまた時を超えて2017年、
つまりはまあ殆ど現在へと舞台を移すのですが、
先の1985年にカイルたちに命を救われた若い警官が、
年令を重ねて再登場。
これがJ・K・シモンズで、
ずっとそのときの謎のロボットの研究を続けていたりするのです。
このサイドストーリーも良かったなあ・・・。
ともあれ、ターミネーターファンならば、実に納得の行く出来なのではないでしょうか。



ターミネーター新起動 ジェニシス

2015年/アメリカ/126分
監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、ジェイソン・クラーク、イ・ビョンホン、J・K・シモンズ

時間の不思議度★★★★☆
満足度★★★★☆



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