映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

砂上の法廷

2016年09月10日 | 映画(さ行)
真実は藪の中



* * * * * * * * * *

ある大物弁護士が自宅で殺害され、
17才の息子(ガブリエル・バッソ)が容疑者として逮捕されます。
彼ら一家と親交のある弁護士ラムゼイ(キアヌ・リーブス)が、弁護を引き受けることになりましたが、
少年は完全黙秘を続け、弁護人に対してすらも一言もしゃべりません。
やむなくラムゼイは証人たちの証言の僅かなほころびから糸口を探っていきます。
しかしそんな時、少年がはじめて沈黙を破り、驚くべき告白をします・・・。



「真実は問題ではない。少年の弁護をすることが私の仕事だ。」
そう言い切るラムゼイは、確かに出来る限りのことをします。
「私の仕事は家を売ることです!」
と言い切る某テレビドラマの主人公と重なって見えました(^_^;)
色々な枝葉を取り去ってシンプルに割り切ること。
これがプロの仕事の極意なのかもしれません。
結局それが依頼人の望むことに直結するということなのでしょう。



さてしかし、本作はそうでも言わないと実際「真実」はどこにあるのか、
本当にわからなくなってくるのです。
誰の言葉がウソで、誰の言葉が本当なのか、藪の中です。
それでもなんとか決着がついたかと思われた後、
最後の最後にあっと驚くどんでん返し!!
そ、それは禁じ手ではないか・・・とは思いつつ。



でもこのために、せっかくの重厚な心理ドラマが、
逆に安っぽいキワモノになってしまった感も否めない。
どうなんでしょうねえ・・・。


それとこの少年の母親役が、レニー・ゼルウィガーだったなんて、
私、鑑賞中には全然気が付きませんでした!! 
結構好きな女優さんなのに。
そういえば他の作品でも最近はお目にかかっていませんでした・・・。
・・・と、思った矢先。
ブリジッド・ジョーンズの日記の続編が作られているのだとか。
ひえ~。
楽しみなような、そうではないような。

砂上の法廷 [DVD]
キアヌ・リーヴス,レニー・ゼルウィガー,ガブリエル・バッソ,ググ・ンバータ=ロー
ギャガ


「砂上の法廷」
2016年/アメリカ/94分
監督:コートニー・ハント
出演:キアヌ・リーブス、レニー・ゼルウィガー、ググ・バサ=ロー、ガブリエル・バッソ
藪の中度★★★★☆
どんでん返し度★★★★☆
満足度★★★.5



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