トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

チョウトンボ

2020-06-30 | 虫類


チョウトンボは蝶のようにヒラヒラと飛ぶ

チョウトンボは幼虫(ヤゴ)で冬を越し、成虫は6~9月に見られる
普通、卵から前幼虫になり、ヤゴになってから冬を越すと何度か脱皮して羽化をする種が多いが、アキアカネ ナツアカネなどは卵のまま冬を越し、4月頃水田に水が入ると孵化しヤゴとなる

平地~丘陵地の挺水植物の茂る池沼などに居る
夜間に羽化した個体は、水域が近い林間に集まり、樹冠上や小空間を移動したりする
成熟すると水辺に戻り、パトロール飛翔をする
交尾は飛びながら短く、その後メスは単独で打水産卵をする
体の割に翅が大きく、フワフワ飛んでいる
大きさは4cm程
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アワフキムシ

2020-06-29 | 野鳥


草葉の茎に有った泡の塊り掬ったら出て来た幼虫
半翅目(カメムシ目)アワフキムシ科の昆虫
よく見かけるのはシロオビアワフキで以下その生態

卵で越冬して幼虫が4~6月 成虫は6~11月に見られる
卵はヤナギやマサキ バラ クワなどに産み付けられる
幼虫時代は植物の茎に逆さになって、体が泡に隠れるまで泡を作り続ける
泡は腹部からの分泌物と空気を混ぜ合わせて作られる
泡は乾燥から守り、捕食者や寄生からも守る 触ると少し粘っこい感じがする
泡の中で樹液を吸って成長する 
成虫は泡を作らず食べ物は樹液を吸う
成虫の大きさは12mmで幼虫より少し大きい
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ヨツスジハナカミキリ

2020-06-28 | 野鳥


ハナカミキリ類は花にやって来るカミキリムシの事
種類によって好みの花があり、ノリウツギ リョウブ シシウド タマアジサイなど、色々な花の蜜や花粉を食べる

幼虫で越冬して、成虫は6~8月に見られる
アカマツなど針葉樹に産卵し、幼虫はその材を食べて育つ
幼虫はイモムシ型
出会った成虫はムラサキシキブの花に居て、ペアリングしていた
前翅に4条の黄褐色の帯があり、ハナカミキリ類では良く見られる種
大きさは15mm程

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ウズグモ

2020-06-27 | 野鳥


ウズグモは網に渦状の隠れ帯を作るクモ
近づいたらサッと逃げてしまった 

林道や林内の薄暗い場所の下草の間や、樹木の根元付近によくいる
水平円網を張り、中心近くに直線状や渦巻き状の隠れ帯を付ける
エサを十分に取っている時は直線状の、飢えると渦巻き状の隠れ帯を作る
渦巻き状の隠れ帯は引っ張りが強くなり、小さな虫でもクモに振動が伝わりやすくなる
ウズグモ類の横糸は、2本の糸の間に梳糸と呼ばれる極めて細い糸が絡まった特殊の構造をしている
コガネグモ類の横糸は、粘球糸で張られている

出現時期は6~8月
大きさはオス3~5mm 雌4~6mm
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ヨシゴイ

2020-06-26 | 野鳥

 

ヨシ原・湿地などに生息するので「ヨシ原のゴイサギ」の意味で江戸時代からヨシゴイと呼ばれている
新潟・下越地方の方言では、「ゆうれいどり」「ばかどり」というが、これは多くの男に騙されて自殺した娘が夜な夜な男を待ち伏せすると言う伝説にもとずく

夏鳥 暖地では一部留鳥
5月から10月にかけて見られる
水田や湿地 アシ原に住む
昼夜関係なく1日中動き回り、主に魚類を捕り小型のエビ類、ザリガニ、カエル、昆虫類も捕る
足の指が長く、ハスやヒシの葉の上でも歩く

雌雄ほぼ同色
オスは上面が茶褐色で、頭頂は青味のある黒色、喉の下中央に淡褐色の縦線がある
メスは頭の暗青色は後頭だけで、喉の下の縦線がはっきり5本ある
大きさは37㎝で、日本で見られるサギ類で最も小さい
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ツバメ雛

2020-06-25 | 野鳥


ツバメが子育ての真っ最中 この巣ではヒナが3羽居た
古名は「つばくらめ」で、ツバは鳴き声 クラは小鳥の総称を示す方言 メは群れを表す接尾語と言われ、ツバメはツバクラメの略と言われる

夏鳥 本州中部以南では越冬する個体も少数居る
市街地 農地から山地の開けた場所に居る
人家や商店の軒先、駅舎 ガレージなど人の出入りの多い場所で営巣する
巣は枯れ草や泥に唾液を混ぜてお椀型に作る
ツバメの巣のスープと言う高級スープがあるが、これはインドネシアなどに居るジャワアナツバメの巣で、ツバメとはまったく別種の鳥

ツバメは割合低く飛び回って飛んでいる昆虫類を捕る
繁殖が終わった個体や幼鳥は、アシ原などに集まり集団で過ごす
雌雄同色 額と喉は赤褐色、腹と下雨覆いは白い 燕尾服の名の元になった二股の長い尾羽
大きさ17cm
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カイツブリ幼鳥

2020-06-24 | 野鳥


カイツブリの幼鳥が泳ぎっこしていた
カイツブリの語源は、カキツムグリツ(搔いたり潜ったり)の略とか、カイは京都の言葉で「たちまち」の意味で、ツブリは水に潜る音から来ているとか、体形を表す言葉であるとか諸説ある。いずれも室町時代からの名前らしい

留鳥 北方のものは冬には暖地へ移動する
平地から山地の湖沼、河川、内湾などに居る
繁殖期は淡水域で番で生活し、縄張りを持つ
巣は水草、杭、水面に垂れ下がった木の枝やアシの茎などに作り、水に浮いているように見える
盛んに潜水して、魚類などを捕り、水草や水面の上の昆虫類も捕る

雌雄同色
日本のカイツブリ類中で最小、頸も短く尾羽はほとんどない
孵化して2~3か月の幼鳥は、頸から上が白と黒の縞模様で可愛い
大きさは26cm

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シロチドリ抱卵

2020-06-23 | 野鳥


 

チドリの語源は千の鳥で、文字通り群れを成す鳥の意味

シロチドリは白っぽいチドリ類

 

留鳥又は漂鳥 関東地方以西では越冬するものが多い

海岸の干潟 砂浜 河口 河川などに居る

せわしなく歩き回り、甲殻類、ゴカイ類、貝類などを食べる

繁殖は全国的で、砂丘や川原 埋め立て地などの浅い窪みに、貝殻や木片などを敷いて簡単な巣を作る


雌雄ほぼ同色

頭頂と眉斑は白色、前頭は黒く、頭頂と後頭は橙黄褐色 黒い過眼線がある

上面は一様に淡褐色

大きさは17cm

 

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アオバズク

2020-06-22 | 野鳥


アオバズクは青葉が茂る頃に渡って来るミミズクの意味
ズクは本来は羽角のあるフクロウ類に付く名だが アオバズクに羽角は無いのでちょっとそぐわない感じがする

夏鳥で5~10月にかけて見られる
平地から山地の林 農耕地に居る 市街地の社寺林や緑地で見られる事がある
夕方から羽音を立てずに飛び回り、主にガ類や甲虫類などの夜行性の昆虫を捕る
小鳥や蝙蝠を捕らえることもある

雌雄ほぼ同色
頭部からの上面が黒褐色、体下面は白く黒褐色の太い縦じまがある
この縦じまはオスのほうが、やや太い傾向がある
大きさは29cmでキジバト(33cm)より少し小さい
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ホザキナナカマド

2020-06-21 | 樹木 草花


ナナカマドは材が燃えにくく、7度カマドに入れても燃え尽きないと言うことから付けられた名前

バラ科の山地や丘陵に生える落葉低木 高さ3m程になり株立ちする
葉は互生 15~30㎝の奇数羽状複葉
小葉は7~11対 長さ4~10㎝の広披針形~披針形
縁には重鋸歯がある

7~8月 枝先に円錐花序を出して、5mm程の小さい花を多数つける
雄しべは40個程もあり、花弁より長き突き出る 雌しべは5個ある
果実は袋果 5mm程の長楕円形で、9月過ぎに熟し裂開する
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シモツケ

2020-06-20 | 樹木 草花

 シモツケの名は、下野(栃木県)産のものが、古くから栽培されていたことによる
 小さな木で目立たないが、花が咲くと目を奪われる

 バラ科の岩礫地の日当たりの良い所に生える落葉低木 高さ1m程 株立ちになり、樹皮は暗褐色で縦に裂けて剥がれる
 葉は互生し、葉身は3~8cmの狭卵形~卵形 先端は尖り 基部は円形~楔形
縁には不揃いの重鋸歯がある

5~8月 枝先に半球型の散房花序を出し、5mmほどの小さな花を多数つける
花弁は広卵形~円形で、淡紅色 紅色 濃紅色 稀に白色と変異が多い
雄しべは30個程と多く、花弁より長い 雌しべは5個
果実は袋果 3mm程の卵形で、5個集まって付く
表面は光沢があり、頂部に花柱が残り、9月過ぎに熟し裂開する
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アサザ

2020-06-19 | 樹木 草花


アサザは朝に花が咲くから付いた名、と言う説があるが不明
絶滅危惧種

リンドウ科の池や沼に生える多年生の水草
地下茎は水底の泥の中を長く這い、太く長い茎を出す
葉には長い葉柄が有って水面に浮かび、直径7cm程の円形または卵形
基部は他い心形で、やや楯型に葉柄に付き、縁には浅い波状の鋸歯がある

6~8月、葉腋から花柄を数本出し黄色の花を水面に開く
花冠は3cm程で5深裂し、裂片の先端は凹み、縁は糸状に細かく裂ける
花は朝開き昼過ぎには閉じる一日花
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クサフジ

2020-06-18 | 樹木 草花


葉と花がフジに似ているのでクサフジと言う

マメ科ソラマメ属の日当たりの良い山野の草地に生えるつる性の多年草
茎は角張り細毛がある 高さ80~150cm
葉は互生し、8~13対の狭卵型の小葉からなる偶数羽状複葉で、薄いのが特徴 先は巻きひげになっている
花は5~9月 茎上部の葉の脇から花柄を伸ばし総状花序を付ける
やや片方に向いて密につく花は、青紫色の2cmほどの蝶形花
果実は2.5cm程の豆果

葉は4~6月頃、花は5~8月頃に摘み取る
葉はさっと茹でて各種和え物、おひたし サラダ 汁の実 炒め物と色々使える
花は甘酢、三杯酢などが美味しい


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ムラサキシキブの花

2020-06-17 | 樹木 草花


ムラサキシキブの名は、果実がとても美しい紫色なので、紫式部に例えたと言う

クマツヅラ科の山野の林内や林縁に生育する落葉低木 高さ3m程になる
ムラサキシキブ属・Callicarpa・は美しい果実の意味

葉は対生で、長さ10cm程の長楕円形 先端は尾状に尖り基部は狭いくさび型
縁には細かい鋸歯があり、裏には淡黄色の腺点が散在する
花は6~8月 葉腋から集散花序を出し淡紅紫色の合弁花を付ける
花冠は長さ4mmほど、上部は4裂し裂片は平開する
雄しべ4個 雌しべ1個があり、花の外に突き出る
黄色の葯と薄紫の色が絶妙
果実は核果 3mm程の球形で紫色に熟す

葉にはフラボンが含まれ寄生性皮膚病の治療に効果がある
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クララ

2020-06-16 | 樹木 草花


名前のクララは根汁を舐めると、目が眩むほど苦く「くらら草」と言われたことによる

マメ科の山野の日当たりの良い草地に生える高さ1m程の多年草
茎は基部が木質化し、葉と共に短い伏せ毛が多い
葉は互生し奇数羽状複葉で、小葉は7~20対 長楕円形で長さ3cm程

花は総状に多数付き、白色~淡黄色
花は蝶形花で6~7月に咲き 長さ1.5cm程で、上向きの花弁が旗弁 翼弁に抱かれて竜骨弁がある
花後ササゲに似た長く伸びた豆果をつける

目も眩むほどの苦味は、アルカロイドのマトリン、オキシマトリン 配糖体のトリフロリジリンなどによる
生薬名「苦参」と言い、解熱 解毒 抗菌性があるので消炎剤として使う
疥癬には煎じ汁で患部を洗うか、生の根の汁を塗ると良い
乾燥した葉を細かくもんで便壺に入れるとウジ虫が湧かない

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