トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アオジ

2020-11-30 | 野鳥


アオジは青っぽい色の「しとと」つまり「あおじとと」が変化してアオジになった 「しとと」はホオジロ類全般の古名 鳥で青は緑のことで、青色はルリと言う

留鳥(漂鳥)
本州中部以北で繁殖している
冬には暖地に移動し、市街地の公園にも現れる
シベリアから越冬の為渡って来るものも多く居る

薄暗い林道付近や竹藪 灌木の茂み アシ原などに居る
あまり高い所には出ず、茂みの中をチョロチョロしている印象が強い
昆虫類 クモ類 草の種子などを採食する

緑灰色の頭部 目先から嘴基部が暗色 下面は黄緑色 胸から脇に黒い縦斑がある
メスは淡黄褐色の眉斑と黒い萼線が明瞭
大きさ16cm
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トモエガモ

2020-11-29 | 野鳥


久し振りに顔の色模様の面白いトモエガモ
この独特の模様から名が付いた
奈良時代には「あぢ」と呼ばれており、美味しいカモらしい・・もちろん食べたことは無い

冬鳥
本州以南の日本海側に多く渡来し、片野鴨地(石川県)では年によっては大群が見られることがある
湖沼や河川 湿地などに居る
昼間は安全な水面で休み、朝や夕方に水田や河川に飛んで行きイネ科植物などを食べる

オスの顔は黄白色と緑色の巴模様がはっきり見えるが、メスは褐色で黒い斑紋があり嘴の基部に小さな円形の斑紋がある
大きさは40cm
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サネカズラの実

2020-11-28 | 樹木 草花


和菓子の「鹿の子」を思わせる球状の集合果 ,11月に赤く熟す
赤い球が実(液果)で、中に勾玉状の種子が最大5個入っている
実は30個程も付く
果肉はショウガに似たスパイシーな香りで、少しねっとりするが味は無い
鳥が少しづつ食べ、最後に球状の花床が残る

マツブサ科の山野の林縁に生える常緑つる性木本
新枝は赤褐色を帯び、皮を剥ぐと粘る
葉は互生し5~13㎝の楕円形又は卵形 縁にまばらに鋸歯がある

雌雄異株で8~9月、葉腋に1.5cm程の黄白色の花を付ける
花被片は10枚前後で全て花弁状
雌花では多数の雌しべが球状に付き、白っぽい花柱が伸び、それがそのまま実に育つ
雄花は葯隔が赤く広がる

花(9月のもの、左が雌花、右が雄花)

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ウラギンシジミ

2020-11-27 | 虫類


シジミ科のチョウで、裏翅が銀白色なのでウラギンシジミ

成虫は常緑樹の葉裏で越冬し、4~11月にかけて見られる
4cmほどの小型のチョウで、翅表は茶褐色 中央部にオスは橙赤色 メスは白~青白色の斑紋がある
チラリと見えている斑紋は白っぽいので、メスのようだ
翅裏は一様に銀白色、飛んでいる時も銀白色が良く目立つ

平地~低山地の樹林地 樹林の多い公園や人家周辺に居る
春~秋は食草がフジ類の為、渓流沿いの樹林や公園などで発生
秋には主にクズを食草とするため、林縁部や都市部の荒れ地などクズの多い場所で良く見られる
花にはあまり訪れず、腐果や獣糞などで吸汁するほか湿った路上で吸水する

食草はクズ フジ ハリエンジュなどマメ科植物
幼虫は尾部に突起を備える特異な姿のワラジ型イモムシ

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クマバチ

2020-11-26 | 虫類


ツワブキの花の上ででクマバチがお食事中 
マナーを守ってまともなお食事風景で、ツワブキも花粉を運んで貰えそう
クマバチは少しでも筒状になっている花では、上に乗って外から穴を開けて蜜を吸う盗蜜名人

成虫で越冬し、4月~11月頃まで見られる
幼虫は卵から羽化して後も、母子は同居して育つ
ウジ虫型で、枯れ枝などに穴を開けた長いものだと30㎝にもなる巣で、親の置いた花粉団子を食べて育つ
成虫は花の蜜や花粉を食べる

成虫は黒色 胸は鮮黄色の毛で覆われるが、中央部は無毛で漆黒
メスは顔全体が黒く見え、オスは目の間(頭楯)が黄色い
2cmほどの大きさ
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ヤマガラ

2020-11-25 | 野鳥


木の洞にヤマガラが出たり入ったり、中を見ると誰かが好物のヒマワリの種を置いたらしい

ヤマガラ(山雀)は山地を好むカラ類の意味
人に良く慣れ、また木の実を貯食する習性をうまく利用して江戸時代からおみくじ引きの芸を仕込むことが行われた

留鳥又は漂鳥
暖かい地方ほど数が多く、高原ではヒガラやコガラに比べ影が薄く、北海道では数が少ない
いつも2羽連れで行動し、生きている限り2羽がずっと離れないとも言われる
つがいの絆の固い鳥

枯れ枝などを突いて昆虫類を捕ったり、木の実などを採食する
秋から冬にかけて木の実を土中や樹皮の隙間などに隠し、越冬中の食料として貯蔵する習性がある
隠した位置は、場所を覚えていると言うよりは、近くにある何らかの目印を記憶しているらしいことが実験から分かっている

雌雄同色
背と腹の茶褐色 黒色とパフ色の頭部 暗青灰色の肩羽と翼
大きさは14cm

この内も猶うらやまし山がらの みのほどかくすゆふがほのやど(寂蓮)
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コスミレの花

2020-11-24 | 樹木 草花


暖かったせいか11月と言うのにスミレが咲いていた
コスミレの名だが大きさは中型で、高さ6~12㎝とかなり大きくなる
学名はViola japonicaで種小名に日本名を持つ唯一のスミレ

人家近くや山野に生え、早咲きのスミレの一つ
花期は3~4月
葉は数多く束生し、2~5cmの長卵形で先は尖る
しばしば葉裏は紫色を帯びる

花は白っぽいものから淡紅紫色まで変化が多い
花弁は1~1.5cm程で幅が狭く紫色の筋がある
上弁はウサギの耳のように立ち上がるものが多い
距は7mmほどで細長い



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ビロウドモウズイカ

2020-11-23 | 樹木 草花


ビロウドモウズイカ漢字では、「天鵞絨毛蕊花」
全体がビロードのような灰白色の毛で覆われ、雄蕊の花糸に毛が多いことから付いた名前

ゴマノハグサ科の地中海沿岸原産の越年草
荒れ地 河原 道端などに生え、高さ1~2mになる
茎や葉の毛は、輪生状に分枝しているのが特徴

花期は8~9月と言うが、11月になっても咲いていた
茎の先に30cm程の総状花序を出し黄色の花を密に付ける
花冠は2cm程で、5裂し外側に星状毛がある
雄しべは5個あり、内3個が短く、長い毛が密生する
果実は球形の蒴果で、黄白色の毛が密生する
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ナギナタコウジュ

2020-11-22 | 樹木 草花


ナギナタコウジュは花穂が反り返り、花が片側に付く様子をなぎなたに見立て、香りが中国の香薷と言う薬草に似ているので付いた名前

シソ科の山地や道端に生える一年草
全体にハッカとシソを合わせたような香りがある
茎は4稜があり、まばらに短毛が生え40cm程になる
葉は対生し、卵形~狭卵形で先は尖り、縁には鋸歯がある

9~11月、枝先に花穂を出し、淡紅紫色の小さな花を1方向に密に付ける
花冠は5mmの唇形で、縁は細かく裂ける

よく乾燥した全草を煎じて飲むと風邪の発汗・解熱に効果がある
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ムラサキシジミ

2020-11-21 | 虫類

ここの所暖かい日が続くので、色々な蝶が元気に飛び回っている
綺麗なムラサキシジミが近くに止まった

成虫で越冬して4月頃から11月まで見られる
3cm程の小型のチョウで、表は青色が映える
オスは前翅表の青色部がメスより広く、メスは青色部が中室を超えて翅頂付近に達しない
裏は褐色で不規則な斑点や帯が現れる

越冬前や越冬後は日中に翅を開いて日光浴を行う
秋の越冬前を除いてあまり花には飛来しないが、越冬直後はサカキ キブシなどの花を訪れる
地面で吸水を行が、樹液やアブラムシの分泌液を吸う
かっては関東では珍しかったが、最近は都市部の公園でも比較的見られる
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キチジョウソウ

2020-11-20 | 樹木 草花


吉事があると花が咲く、という伝説に基づいた名前

ユリ科の暖地の林内に生える常緑の多年草
葉は根生し長さ30cm程の広線形
花茎は10cm程で、淡紅紫色の花を穂状に付ける

花被片は6個で長さ1cm、下半分は筒状に合着する
花被片は反り返るので雄しべが目立つ
両性花は花柱が雄しべより長く、花序の上部には雌しべが退化した雄花も混じる
花期は8~10月
果実は7mmほどの液果で赤く熟す
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カワラヒワ

2020-11-19 | 野鳥


ヒワはアトリ科の鳥の総称で「ひはやか」(小さくて繊細で穏やかな事)から来た語という

留鳥(漂鳥)または冬鳥
北方のものは冬には暖地へ移動する
平地から低山の林に居る
冬は群れを作り、農耕地の草の上 川原や地上で採餌している
市街地の公園や街路樹でも普通に繁殖する
樹上や地上で主に草木の種子を採食し、ほかに昆虫類も捕る
ヒマワリの種を好み庭のエサ台にも来る

オスは黄緑色味の強い頭部で上面は灰茶褐色 風切は黒く基部は黄色で目立つ
メスはオスに比べて全体に灰色味がある
大きさ15cm
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モモスズメ 幼虫

2020-11-18 | 虫類

右の成虫は7月のもの

暖かい日が続いているせいか、モモスズメの幼虫がノコノコ道を歩いていた
幼虫は色が、今回出会った黄色地に赤褐色斑のあるものと、緑色のものと2タイプある
大きさは7cm程とかなり大きかった
蛹で越冬するので、越冬直前のイモムシ
成虫は5~8月に現れ、口吻が長く花の奥にある蜜を吸う

食草はウメ リンゴ ヤマブキ カイドウ サクラ類などバラ科植物とニシキギ ツゲなど
スズメガの幼虫は腹端に棘のような突起があるので分かり易い
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モミジバフウ紅葉

2020-11-17 | 樹木 草花


都心周辺でも紅葉が綺麗に色付いてきた
モミジバフウの紅葉は、赤系が中心だが変異が多くて色々な色が見られる
赤紫色や朱色っぽくなる葉、日当たりが悪い部分は黄色や緑色が残り、全体にグラデーションなって美しい

モミジバフウ:マンサク科の公園や街路樹に良く植えられている落葉高木
北米原産で日本へは大正時代に渡来した
葉は互生する 掌状に5裂し、掌状の5個の脈が目立つ
葉形がモミジの仲間と似ているが、モミジの仲間は対生する

花は4月頃葉の展開と同時に咲く。
雌雄同株で其々頭状花序をを作り、雌花序は長い柄の先に1個垂れ下がって丸く咲く
雄花序は総状につく いずれも花には花弁が無い
果実は蒴果が多数集まった集合果で3cmほどの球形をしている
花柱が棘状に残り栗のイガのように見える
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ゴキヅル

2020-11-16 | 樹木 草花


ゴキヅルの可愛い実が生った
実は熟すと横に割れ、上半部がかぶせ蓋の容器の蓋のように取れることからゴキヅル(合器蔓)という

ウリ科の水辺に生えるつる性の1年草
以前は農村の厄介な雑草だったが、最近は少なくなった
茎は巻きひげで他物に巻き付き、2mほどにもなる
葉は出っ張りのある三角状披針形で、先端は尖る

葉腋から花序を出し、小さな黄緑色の花を多数付ける
花期は8~11月で、雌雄同株
花序の上部には雄花が総状につき、基部には雌花が1個付く
果実は1.5cm程の蓋果

雄花(9月のもの)

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