トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コウガイビル

2019-07-31 | 虫類


50cm程にはなる長ーいコウガイビル
扇形の頭を持ち、昔の女性の髪飾りの笄(こうがい)に見立ててコウガビルと言う
ヒルと言っても 血を吸うヒル(環形動物)とはべつの種

雌雄同体で、扇形に広がっているほうが頭で、小さな眼点が沢山ある
肉食でミミズやナメクジ カタツムリなどを捕食する
体の中央腹側に肛門兼用の口がある
ナメクジで庭の花が被害に遭っている向きには、天敵のコウガイビルは役に立つかも・・

表面は粘液で覆われていて、触るとベタベタと纏わりつき気持悪い
自切に似た機能があり、再生能力に優れている
体に開いた穴や切れた部分は再生する
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ニガクリタケ

2019-07-30 | キノコ


ニガクリタケは名前の通り苦い味がする
齧ったくらいでは中毒は大丈夫だが、ファシキュロール類などの猛毒成分を含み 腹痛 嘔吐 悪寒 下痢 麻痺などを引き起こす 死亡例もある

春から秋にかけて各種の倒木や切り株上に発生する小型の菌
傘は丸山型から開いて円錐形又は平となり、縁に内皮膜の残片を付けことがある
色は淡色から鮮黄色で表面は平滑
肉は淡黄色 軟質で薄い

ヒダは蜜で柄に直生する 色は淡黄色から暗紫褐色になる
柄は中心性 上下同径で中空 上部にクモの巣状の飛膜が付着していることがある
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ベニセンコウタケ

2019-07-29 | キノコ


芝生地にピンクの小さなキノコ ベニセンコウタケ

夏から秋にかけて芝生や草地に生える、棒状のキノコ
小型のキノコで2~6cm 直径1mmほど
先端は尖り成菌では黒色になる

子実体は中実で色は淡~深紅色
質は脆く折れやすい
食用の可否は不明
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クサハツ

2019-07-28 | キノコ


クサハツ(臭初)は嫌な臭気がある
初夏から秋にかけてコナラ シラカシなどの広葉樹林内の地上に発生する中型のキノコ

傘は最初球形から中央が窪んだ平になり、周辺部は粒状線がある
色は淡褐色から黄褐色で表面が湿っている時は粘性がある
ヒダは幅狭く密で柄に離生する
色は淡黄褐色で褐色のシミが現れる
柄は中心性 上下同径で中空 色は白く肉は軟質で縦に裂けない

古い油のような不快臭があり味は辛い
消化器系の中毒を起こし食べられない
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ハナオチバタケ

2019-07-27 | キノコ


薄暗い林の中でひときわ綺麗なピンクのキノコ とても目立っていた
名の通り落ち葉を分解するキノコ
モリノカレバタケ属 クヌギタケ属 ホウライタケ属はそれぞれ小さいキノコだが、落ち葉などを強力に分解する御三家と言われる

夏から秋にかけて、特に梅雨時に厚く積もった落ち葉上に群生する
1~2cmの小型のキノコ
傘はピンク 紫紅色 橙色などで長い放射状の溝線がある
ヒダは幅広く疎で柄に上生する 色は傘より淡色

柄は中心性で針金状に細長く黒褐色
食毒不明
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クロハツ

2019-07-26 | キノコ


初夏から秋にかけてコナラやマツなどの樹下に発生する、10cm程はあるやや大型のキノコ

傘は幼時白から次第に灰褐色を経て黒色になる
肉は硬く白いが、傷つくと赤変し更に更に黒くなる
成熟すると周辺が反り返り器状に窪む

ヒダは幅広く疎で、柄に直生し傘と同様に変色する
ヒダとヒダの間の中途半端な小さいヒダを小ヒダという
柄は中心性で短く、下方に細まり中空 肉は白で硬く縦に裂けない

味は良く食用にされるが、生食は有毒と言う
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キヌガサタケ

2019-07-25 | キノコ


多くのキノコは外生菌根性 なので外生菌根を作らないスギや竹の林にはキノコは少ない
でも少ないなりに個性的なキノコもある

キヌガサタケ:レース状のマントを着た姿は何とも優雅 その姿からキノコの女王とも言われる
梅雨時と秋に、竹林に単性~群生する大型菌
幼菌が早朝に顔を出し、伸長速度はキノコの中で最速と言われる速さで、柄が出来てその後ベールを広げ 朝9時頃には育ち上がり、半日ほどで倒れてしまう

先端は傘状で、暗緑色のクレバで覆われる クレバは復菌類の子実体内部の胞子や胞子を作る組織全体の事
クレバは胞子を運ばせるハエなどを呼び寄せる為猛烈に臭い

食べられる 中華料理に使われている
クレバが付かないように頭部を取り除き、汁物 酢の物などが美味しい
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オオアカゲラ

2019-07-24 | 野鳥


オオアカゲラの幼鳥と思われる個体が木に止まった
アカゲラに似たキツツキ類 キツツキ類はなかなかユニークな鳥だ

留鳥 数はあまり多くはない
亜種が4種おり、北海道には亜種エゾオオアカゲラ 亜種オオアカゲラは本州中部以北 亜種ナミエオオアカゲラは本州中部以南 亜種オーストンオオアカゲラは奄美大島に生息している

縄張りは広く200haと言うからアカゲラの数十倍もある
大きな枯れ木や倒木を長時間かけて徹底的にほじくり、甲虫の幼虫やアリなどを食べる
秋から冬にかけては木の実も食べる

雌雄ほぼ同色
オスは頭頂が赤く メスは頭頂の赤味は無い
大きさ28cm アカゲラより一回り大きい

キツツキの体のつくりは、ほかの鳥とは違うところがある
足指は前2本 後ろ2本に分かれている この両足と尾の3点で木の幹にしっかり摑まれる
又 舌が長く嘴の2~3倍の長さがあり先がブラシ状になっている
この長い舌を伸ばして虫の穴に差し入れ中の虫を絡めて捕る
舌を収納する時は、頭骨の後から頭の上を回って鼻の穴まで至っている
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セッカ

2019-07-23 | 野鳥


今日は24節気の大暑 夏の暑さが一番厳しくなる頃
今年の異常気象は 東京ではまだ梅雨も明けておらず、日照が少なく暑い日は少ない
20日から夏の土用に入っており、この時期夏バテ防止にウナギを食べる習慣がある

痩せ痩せに物申す 夏痩せに良きというものウナギ摂り召せ
とは言うがウナギは今や絶滅危惧種 値段もバカ高くなってしまって・・・

セッカは留鳥又は漂鳥
本州中部以南に生息していて、平地から山地の草原に住み 冬に雪の多い所では暖地に移動する
繁殖期にはオスは縄張りの上空を鳴きながら羽ばたき、飛び回る
上昇する時はヒッヒッヒッ 下降しながらカッカッカッと囀る
草地で昆虫類やクモ類を採食する

雌雄同色
頭からの上面は黄褐色で黒い縦斑が有る
体下面は白っぽく 脇腹は褐色味がある
大きさ13cm

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ホオアカ

2019-07-22 | 野鳥


ホオアカは頬の部分が赤茶色のホオジロ類
頬の色と胸の横帯で見分けしやすい鳥

留鳥(漂鳥) 冬は暖地に移動して越冬する
平地から山地の草原 川原 農耕地などに居る
草原を特に好み、灌木や草の先端で鳴く程度で あまり高い所へは出て来ない
繁殖期には昆虫類やクモ類を採食し雛に与え、非繁殖期には草の実などを食べる

雌雄はほぼ同色
オスは頭が灰色でこまかい黒斑がある 頬は茶色 喉から胸は白く胸にT字型の黒色の帯と茶色の横帯がある
メスは頭の灰色は多少薄く 胸の茶色も多少淡色
大きさ16cm
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コムクドリ

2019-07-21 | 野鳥


コムクドリは小型のムクドリ類
ムクドリは木の実 特にムクノキの実を好んで食べることから付いた名前と言われるがその他諸説ある

夏鳥 本州中部以北にやって来て、本州中部では山地 本州北部から北海道では平地から山地の明るい林に住む
ムクドリと違って、樹上生活が多くあまり地上へは下りない
林内を枝移りして、昆虫類 木の実などを採食する

営巣は樹洞やキツツキの古巣、時に人家や巣箱も使う
オスは巣穴へメスを引き入れるが、いくつもの巣穴を欲張るので時には一夫二妻や一夫三妻になることがある
オスは雛が孵ると他へは手が回らず もっぱらその巣の世話しかしなくなる 後から孵った巣のメスは一人で子育てをしなければならない

オスは淡いクリーム色の頭と耳羽後方の茶色、上面の金属光沢のある紫 紺 黒の部分があり白斑がある 中々綺麗
メスは頭からの上面が灰褐色で下面は淡いクリーム色
大きさは19cm
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アマサギ

2019-07-20 | 野鳥


アマサギは鎌倉時代にはこの名が使われていた
亜麻色のサギと思いがちだが、江戸時代以前は亜麻色と言う色は存在していなかったので 飴色のサギ「アメサギ」が訛ったものと考えられている

夏鳥 西南日本では一部越冬するものもいる
最近分布域が広がっていて、北海道南部でも繁殖の可能性がある
水田 湿地 草地 放牧地などに居る
水辺に入ることは少ないが 水辺で群れている所に出会えた
昆虫やカエルなどを食べる

雌雄同色
夏羽では橙黄色の羽毛が目を引く 冬羽や若鳥はでは全体が白い
大きさは50cmでコサギより一回り小さい
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ドクダミ花の葉化?

2019-07-19 | 樹木 草花


ドクダミの白い花が緑色に変わっているものがあった
マタタビやハンゲショウの緑色の葉が、花の時期に白くなるが 白い花に緑色の斑が入るのは初めて見た

ドクダミ:
毒や痛みに効くと言うことから「毒痛み」が転じた名前
民間薬として10種もの薬効があるので「十薬」とも呼ばれる

半日陰地に群生する多年草
花は6~7月に咲く
茎上部に花穂を出し小さな花を多数つける 花には花弁も萼もない
花弁に見えるのは4個の総苞片 時に小苞が出て花びらが5個または6個あるように見える

ドクダミの花:花穂には花柱が3裂した雌しべと雄しべ3個を持った小さな花がびっしりと付く
手前の花は総苞片が5個見える

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ヤマグルマの実

2019-07-18 | 樹木 草花


ヤマグルマの名前は、葉が枝先に車輪状に集まって付くことから名付けられた
樹液からトリモチが取れるので、別名トリモチノキとも言われる

ヤマグルマ科の常緑高木 高さ20mを超えるものもある
ヤマグルマ科はヤマグルマ属の1属1種
普通の被子植物は、導管と仮道管を持っているが、ヤマグルマは導管を持たず仮道管のみで水分を運ぶ、無導管被子植物と言われている

葉は枝先に輪生状に集まって付く
広倒卵形又は長卵形で、先端は尾状に尖り基部はくさび型 革質で表面に光沢がある
花は5~6月 枝先に10cm程の総状花序を出し、1㎝の黄緑色の花を多数つける
花には花弁も萼もなく、車輪状に並んだ5~10個の 側面で合着している雌しべの周りに雄しべが多数付く

果実は袋果が集まった集合果
1cm程の扁球型で、角の様に突き出ているのは花柱の残骸
10月頃熟し 裂開すると5mm程の細長い種子を多数出す
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チダケサシ

2019-07-17 | 樹木 草花


チダケサシ(乳茸刺)は、信州ではチチダケ(乳茸)をチダケと呼び この草に刺して持ち帰ったことから付いた名前

ユキノシタ科のやや湿った山野に生える多年草
茎や葉柄に褐色の長い毛があり高さ50cm程
葉は2~4回奇数羽状複葉 小葉は1~4cmの卵形又は倒卵形で縁に重鋸歯がある
6~8月 茎上部に円錐花序を出し、4mm程の淡紅色の花を付ける
花弁と萼片は5個 雄しべは10個 花柱は2個

チチダケ(乳茸):
夏から秋にかけて雑木林の地上に発生する
中~大型のキノコ 傘表面は細かいビロード状で 色は黄褐色又は赤褐色
傷をつけるとやや渋みの有る多量の乳液を分泌する
独特の風味がある美味しいキノコ
栃木では人気が高くマツタケ並の高級品と言う チタケうどんは有名
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