トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ミユビシギ

2018-08-31 | 野鳥
 

名前の通り指が3本しかない小型のシギ
夏羽は赤茶っぽく 冬羽(右の写真)ではシギ類中で一番白っぽく見える

旅鳥または冬鳥
海岸の砂浜や干潟に多い
主な採食場は砂浜の波打ち際で 走り回って貝類や甲殻類を捕る
波が寄せて来ると陸側に走り 引くと波と共に海側に走って採食する 波と戯れているようで面白い

雌雄同色 大部分の個体には第一趾(後ろ指)が無い 稀に有っても痕跡的
大きさは19cm
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エリマキシギ

2018-08-30 | 野鳥


繁殖時期の夏羽にはオスは後頭から頸に襟巻状の飾り羽が出る
レックと呼ばれる踊り場に集まって現れたメスに求愛する 飾り羽はこの時役に立つ
飾り羽の色は白 黒 褐色 横縞など多様で個体差がある
日本ではオスの完全な夏羽はほとんど見られない

旅鳥 秋の渡りでは8~10月にかけて見られる
数は少なく内陸の水田 沼地などに居る
浅い水の有る所では甲殻類 ゴカイ類 ミミズ類などをとり 休耕田などの草むらでは昆虫類や草の種子も食べる
大きさ オス29cm メス22cm
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シオヤアブ

2018-08-29 | 虫類


獰猛な捕食者として知られるシオヤアブ ハエ目ムシヒキアブ科
アブはハエの仲間なので人を刺す種は少ないのだが ムシヒキアブの仲間は手掴みしたりすると 鋭い口吻で刺すこともある

カマキリの卵嚢に似た白い泡状の物を産みその中に卵が入っている
その後ウジ虫型の幼虫になり 幼虫で越冬する
幼虫は地中に住み コガネムシ科の幼虫を捕食する

成虫は6~9月まで見られる
食べ物は他の昆虫で 後ろから襲い掛かり 噛みつき体液を吸い取ってしまう
時には自分より大きいものも捕食しコガネムシ類を好むが ハエ ハチ セミなども捕まえて体液を吸う
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミンミンゼミにセミヤドリガ

2018-08-28 | 虫類


ミンミンゼミの背中にセミヤドリガの幼虫が付いていた
蛾の仲間で寄生するのは珍しく ほとんどがハゴロモやウンカに寄生しセミに寄生するのは世界的にも珍しいらしい
寄主はほとんどがヒグラシ(99%)で他に ミンミンゼミ アブラゼミ ツクツクボウシ ニイニイゼミ ヒメハルゼミにも寄生する
寄生されたセミが死んだり 卵を産めなくなったりすることは無い

樹皮下に産み付けられた蛾の卵は 近くに来たセミの翅の振動などを感じて孵化し 取り付いて寄生生活をする
幼虫はイモムシ状でセミの体節の間の膜付近から体液を吸い わずかな期間に一生分の栄養を取り生長する
成虫になってからは物を食べない
成虫の大きさは開翅長20mm 体長7mmの小さい蛾で 色は暗黒色
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スケバハゴロモ

2018-08-27 | 虫類


前翅が透明で透けて見えるのでスケバハゴロモ

卵で越冬し5月に孵化し幼虫は新梢や枝先に集まり吸汁して生長する
腹の先(第7,8節)にロウ物質を出しふさを広げて体を覆っている
枝から下へ移動するときはパラシュート代わりにして落下する

成虫は7~9月に見られ 翅は縁を除いてほとんど透けている
クワの木が好きで桑畑によく現れクワの害虫
大きさ1cm程
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオバハゴロモ

2018-08-26 | 虫類


アオバハゴロモの幼虫と成虫
羽衣には鳥や虫のはね と言う意味があり青緑の綺麗な翅が名前の由来

植物の枝の中に産みこまれた卵で越冬し 幼虫は白い綿状の分泌物に覆われている
幼虫を驚かすと飛び上がって逃げる

成虫は7月から10月に見られ 手を近づけると反対側に逃げるので遊ぶと面白い
柑橘類 クワ チャなどの広葉樹の汁を吸う
農作物の害虫とされている
大きさは1cm程
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウチワヤンマ

2018-08-25 | 虫類


腹部下端のうちわ状の広がりが特徴的なトンボ
ヤンマの名が付いているがサナエトンボ科でヤンマ科の仲間ではない

植物が生い茂る広い池沼に居る
羽化は夜間に行われていて樹林地の草地に移動する
水面から突き出た枝や杭に体を水平にして良く止まっている

交尾中ハート形の状態で広い水面上をよく飛び回っている
5月~から9月まで見られる
大きさ80mm程で大型
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノコギリクワガタ

2018-08-24 | 虫類


大型のクワガタムシで大あごの内側の歯がのこぎり状になっている

クヌギなどの枯れ木に卵を産みつけ 幼虫はそれらの朽ち木を食べて育つ
成虫は夏に羽化してそのまま外に出ずに越冬する
卵から成虫になるには2~3年かかる

幼虫期の栄養状態によって成虫の大きさが大幅に異なり 小型と大型では大あごの形状が全く異なる
成虫の見られる時期は6~10月
食べ物はクヌギ ナラ ニレ ヤナギなどの樹液
オスの大あごは大きいが メスの大あごは小さい
大きさはオスが26~75mm メスが19~41mm
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アズチグモ

2018-08-23 | 虫類


アズチグモは平地から山地まで広く生息している
成体は6~9月にかけて見られる
網を張らず待機型の狩猟をする
草や花の中 葉裏に潜み 前脚を広げて獲物が来るのを待ち シジミチョウや小型の飛翔昆虫を捕らえる

メスは8mm程で 色彩斑紋には変異が多く 白っぽいものから黄色いもの 褐色の斑紋のあるものまで居る
オスは橙褐色で 2mm程と非常に小型
成体になると亜成体のメスの腹部に乗って生活する
まさにノミの夫婦だ
メスが成体になるのを待って交接する
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカノウゼンカズラの花と実

2018-08-22 | 樹木 草花


アメリカノウゼンカズラはノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の落葉つる性木本 北アメリカ原産
この属は北アメリカ(アメリカノウゼンカズラ)と東アジア(ノウゼンカズラ)に1種づつ有る

ツルから付着根を出して壁や樹木を這いあがる
葉は対生し奇数羽状複葉 小葉は3~7対で卵形 表面につやがあり先が尖り縁には粗い鋸歯がある

花は7~10月に咲き 短い集散花序に固まって付く
花冠は黄橙色~赤色で直径3~4cm長さ7cmほどのトランペット型 先が5裂する
萼は花と同色で萼片は短い

果実は10cm程の蒴果で垂れ下がっている
11月には茶色に熟し先端から裂けて翼付きの種を出す
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クサギの花

2018-08-21 | 樹木 草花


クサギの名は葉や枝をちぎると臭気があることによる
臭気の基はクレロデンドリンで 味は苦く抗菌作用があり食べる虫は少ない

クマツヅラ科(新分類ではシソ科)の落葉小高木 6m程になる
葉は対生でようしん8~15cmの三角状ハート形~広卵形
裏面に微小な腺点と少数の大きな腺点がある

花は7~9月 枝先や上部の葉腋から集散花序を出し 芳香のある白い花を多数つける
花冠は5裂し平開する 下は筒状で紅紫色で細く長さ2cm程
花筒の下は萼に包まれていて この萼は花のあと濃紅色になり星状に5裂し中央に果実を載せる

果実は核果 6mmほどの球形で秋に熟すと光沢のある藍色になる
核は4個で合着して球形になっており 表面には網目状の隆起した模様がある

細い花筒には蜜があり蛾やチョウがよく来る アゲハ蝶を見たければクサギへ行けと言うくらい
若菜は山菜(茹でると臭みは消える) 果実は草木染 根は薬用になる優れもの
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カジノキの実

2018-08-20 | 樹木 草花


カジノキは古く中国から渡来した
クワ科の落葉高木 10m程になる

樹皮の繊維は和紙の原料に使われる
葉は互生し 葉身が15cm程で左右不ぞろいの卵形 切れ込みの無いものから3~5に深裂するものまであって多様な形をしている
花は雌雄別株で 花期は5~6月
雄花序は3~9cm 直径1cm程の筒型
雌花序は直径1cmの球形で花被は袋状 花柱は長さ7mmほど有り 外に伸びだして良く目立つ

果実は子房柄と花被が肥大して液質となって果実を包み 多数が集まって集合果を作っている
7~8月に赤く熟し 甘くて美味しく食べられる
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイゼン

2018-08-19 | 野鳥


ダイゼン(大膳)は肉が美味しく昔は良く膳に供されたことが名前の由来
大膳は宮中の宴会料理の事

チドリ科の鳥で旅鳥 全国の干潟などに渡来し数も多い
海岸の干潟 砂浜などに居て 淡水域ではほとんど見られない
ゴカイ類が好きで ゴカイの穴に嘴を突っ込んで上手に引き出して食べる
他に甲殻類や昆虫類も食べる

雌雄同色
夏羽では顔と喉から腹まで黒い
冬羽になるとこの黒い色が無く褐色味のある白色になり別の鳥のように見える
大きさ29cm
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒバリシギ

2018-08-18 | 野鳥


ヒバリに似た感じがするところから江戸時代からこう呼ばれている

旅鳥 春と秋では渡りのルートが違うのか秋の方が多く見られる
水田 湿地 池など内陸の淡水地に多い
小さい体の割には長い足を少し折り曲げて 浅い水の中や湿った泥地を歩き回り甲殻類 貝類 昆虫類の幼虫等をとる

雌雄同色
夏羽では上面は淡い茶色で黒色の縦斑が有る
冬羽では上面は褐色を帯びた灰色で 灰色の羽縁が目立つ
足指が長いのも特徴の一つだが野外ではあまり見えない
大きさ14cmと小型のシギ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオソリハシシギ

2018-08-17 | 野鳥


嘴が上に反っている大型のシギ

旅鳥 秋の渡りでは8月~10月頃まで見られる
海岸の砂浜 干潟 河口に居る
ゴカイ類を好み長い嘴を穴に差し込んで捕る 甲殻類や貝類 昆虫類なども食べる
捕った餌を洗ったりすることが多い
長いにもかかわらず嘴の先は柔軟性があり感覚にも優れていると言う

嘴は少し上に反っており オスの夏羽は顔から腹にかけて赤褐色が見られる
メスはオスに比べて全体に淡色で大きい
大きさは40cm
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする